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「寄っかかって来な。 もう、歩くのも辛いだろ…?」 「………ん」 力の入らない手を差し出すと、絶対的な安心感をもたらす腕の中に包まれた。 「玲……」 「閉じ込めちまったから、リミットか来るまで腕の中から出してやんねえよ…?」 チュ。 「んぅ…っ」 甘やかな予告と口づけに、瑠維の体から力が一気に抜けていく。 「時間が来るまで、玲だけの…?」 「ああ。俺だけのお前だ」 チュ。 ゆっくり引き寄せられ、横抱きにされて屋敷の中へ入っていく。 フルリと身を震わせ、瑠維は玲の頬に額を寄せた。

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