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「俺が作るキルト…、こんなに綺麗じゃないよ…」 「瑠維が作るキルトは綺麗だ。 俺達に出す料理を考えながら作ってるだけあって、その時の嬉しさや想いが凝縮されてる。 あれだけの出来映えのものを作り上げてるんだ。 もっと自信を持っていい」 チュ。 俯き加減の額にそっと口づけが落とされる。 「………っ」 「取り柄がないなんて言わせない。 俺達二人にとって、お前が作る料理もキルトも服も必要不可欠だ。 もっと自信を持てばいい。 いっそ、もう少し傲慢になってもいいくらいだ」 「…………っ」

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