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「…何てこと…言うんだよ…」 「お前は自分を過小評価し過ぎてる。 華がない? 取り柄がない? そんな訳があるか。 俺達は瑠維がいなければ生活そのものが成り立たない。 毎日の服でさえ、お前が作って洗濯してプレスしたものでなければ駄目なんだ。 食事にしたって、他の人間が作ったものは砂を噛んでるようなもの…。 瑠維がいなければ全てが味気ないものになってしまうんだ。 そこまで俺達を変えたんだぞ? もっと胸を張ってドッカリと構えていい」 チュ。 「……っ」 もはや瑠維は言葉が出なくなってしまっていた。

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