242 / 262

「……、……っ」 口をぱくぱくさせる瑠維の髪を指で梳いて、忍は額に口付けを落とす。 「俺にとって、お前の存在というのはあって当たり前。 取り上げられでもしたら生きてはいけない。 それだけ惚れさせたんだから、きっちり責任を取って貰おうか」 チュ。 「……………………っ」 ウィークデーでほぼ貸切状態とはいえ、全く無人という訳ではない。 なのに忍はとんでもない殺し文句を幾つも投下してくる。 内弁慶な所のある瑠維にとっては、どうリアクションしていいか分からないのだ。

ともだちにシェアしよう!