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第四章・7
くちゅ、と乳首を口に含むと、雪緒は身を震わせて声を上げた。
「あ! んぁ、あぁん!」
(ヤだ。僕ったら、なんて声出してるの!?)
でも、すっごく感じる。
身体、びりびり痺れてくる。
舌を伸ばし、凌介は雪緒を味わった。
かすかに甘い味さえしてきそうだ。
「はぁ、はぁッ……。雪緒、雪緒ぉ」
「あ、それ、ダメ。凌介、凌介ぇ」
きつく吸うと、雪緒は身をよじって喘ぐ。
「んぁあ! や、やぁッ! そ、んな。はぁあん!」
舐めまわし、唾液でヌルヌルにした後、強く吸う。
そんな愛撫を繰り返すうちに、雪緒の可愛い声を聴いているうちに、凌介は我慢できなくなってきた。
ちら、と時計を見ると、タイムリミットはあと40分。
そんな凌介の仕草を、蕩ける思考で雪緒は見た。
(あと、40分。できなくはないけど……)
ヤだ! 僕ったら、何考えてるわけ!?
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