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第四章・9
「僕、花言葉には詳しくないからカッコいい言葉、言えないけど」
でも。
「でも、僕、凌介のこと好きだよ。だから、だから……」
(あぁ! 恥ずかしい! 抱いて、なんてとても言えない!)
だから、行動で示した。
凌介が下着ごと脱がせるジャージを、自分も動いて下げた。
やがてすっかり剥き出しになった雪緒の下半身は、勃ちあがっていた。
「綺麗だ、雪緒」
「は、恥ずかしいよ。もう!」
しかし……。
「下半身露出にソックスだけ、っての、すごくエロいな……」
「やだ、ってば!」
しかも、片足は湿布に包帯、である。
初めてがこんなに倒錯的で、いいんだろうか!
残り時間、あと35分。
凌介と雪緒は時間制限のある中で、愛し合い始めた。
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