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第五章・3
優美な雪緒の寝姿だったが、その体内は淫猥に凌介を追い詰めた。
熱く火照る内壁は絡みつき、収縮しては精を欲してくる。
早くちょうだいと、おねだりを言ってくる。
(くっそ。もう少し、こうしてたいけど……ッ!)
時間が無い。
堪え性も、弾け飛んだ。
(時が止まればいいのに!)
「はぁ、あぁ! 雪緒ぉ!」
「ふッ、あ! あぁああ!」
凌介は、雪緒の内に熱い精をほとばしらせた。
「あぁ、んッ、あ! 凌、介ッ!」
背を、首を反らして、雪緒は次々に襲ってくる悦楽の波に耐えた。
長い。
凌介の射精、すっごく長い……。
終わるまで、出し尽くすまで、雪緒は何度も絶頂に達した。
ひくひくと身体を跳ね上げ、甘美な刺激に酔いしれた。
「はぁ、はぁ、ふうぅ……」
凌介は、静かに雪緒から引き抜き、ティッシュで優しく溢れる精を拭き取ってやった。
「ありがと……」
「すっごく感じたぜ、雪緒」
残り、5分。
慌てて身じまいを正して、換気をした。
雪緒は澄ましてベッドに横になり、凌介はパイプ椅子に座った。
だが、医療スタッフが部屋に入ってくるまで、しっかりと手を握り合っていた。
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