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第六章・8

「凌介、後ろから来て」 「この方が、いいのか?」  うん、と雪緒はうなずいた。  なぜだろう、と凌介は考えたが、その答えはすぐに解った。  雪緒の後ろに指を入れ、慣らしている間中、彼は体液を零し続けた。 「あ! あぁんッ! うぅ、う。っは、あぁ、あぁあん!」  雪緒の雫が、芝生に流れて土に染み入る。  体に流れれば拭き取らなくてはならないが、この体位ならその心配はない。  がくがくと四肢を震わせる雪緒の白い後ろ姿は、ぞくぞくするほどそそる。  凌介は、その腰をしっかりつかむと、背後から雪緒の耳元でささやいた。 「じゃあ、挿れるぞ」 「来て、早く……」  背を反らせ、腰を高く掲げる雪緒の内に、凌介はその杭を打ち込んでいった。

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