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第七章・3

 凌介の腰が、重い。  ズンズン突き上げて来る。  奥まで、みちみちに来てるッ! 「僕、僕もうダメぇえ!」  雪緒の身体が、大きく跳ねた。  牡の匂いが、青草の中に漂ってくる。 「雪緒、イッた?」 「うぅ、う。いじわるぅ……」 「じゃあ、俺もッ!」 「ふ、ぅッ! んぁッ、あぁあ!」  凌介は、雪緒の体内に思いきり種付けした。  熱い精液が、たっぷりと注がれる。 「ンぁ、あぁ……ッ。逆流、しそぅ……」 「しばらく塞いどいてやるよ」  繋がったまま、二人でゆるく腰を揺すりあった。  肌を擦り付け、甘い余韻を味わった。 「……ふぅ」 「あ……」  やがて凌介は離れ、芝にぺたんと座り込んだ雪緒を抱きしめて来た。 「体、冷えてるな。もう、部屋へ戻ろうか」 「うん」  肩を寄せ合い、星空にさよならを言った。

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