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第七章・5

 二者面談は毎日進み、いよいよ雪緒の番がまわってきた。 「失礼します」  生徒指導室のドアをノックし、中へ入ると草野が待っていた。 「よし、新見。そこへ座れ」  はい、と雪緒は大人しく草野の正面に腰かけた。 「始めよう。新見は、進路をどう考えてるんだ? 「進学したいと思ってます。第一志望は……」  草野の質問に答えたり、成績表を見て合格水準を確かめたりと、雪緒の面談は進んでいった。  何の問題もなく、終わりが近づいていた。  だがしかし。 「じゃあ、進路の話はここまでだ」 「はい?」  他に、何かあるのかな?  そう思った時、雪緒は草野に両手を握られていた。 「新見。先生のこと、どう思う?」 「ど、どう、って」 「先生は、新見のことが好きだ!」 「えええッ!?」 「大人の付き合いをして欲しい!」  そ、そんな!?

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