53 / 61

第七章・7

「新見が、先生の言うことをちゃんと聞けば、このことは内緒にしてやるぞ」  二人だけの秘密だ、と頬を寄せて来る草野の口臭が、ヤニ臭い。 「な、なんですか?」 「そうだな。手始めに、口でしてもらおうか」 「ひッ!」  掴み出された草野のペニスは、禍々しく勃っていた。 「一択だろう、ここは。この動画が出回ると、波多の立場も悪くなる」 「凌介の……」  それを言われると、弱い。  特に、客商売の凌介の家では、スキャンダルは命取りだ。  雪緒は、草野のペニスに手を掛けた。  思い切って舌を伸ばし、れろりと舐めた。 (ヤだ。先生の、すごい熱い)  震えながら舐める。 「いいぞ、新見。なかなか巧いじゃないか」  波多にも、してやったこと、あるんだろ?  そんな草野の言葉に、雪緒は思わず舌を離した。 「し、してません! 凌介は、無理やりさせるような人じゃありませんから!」 「生意気だな。指導だ!」 「うぐぅッ!」  草野が雪緒の頭に手を掛けて、咥内にペニスを思いきり捻じ込んできたのだ。

ともだちにシェアしよう!