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第七章・8

 情け容赦なく、雪緒の口に腰をやる草野。  苦しくて、涙がにじんできた。 「んぐぅ! うッ。うッ、うぅう!」 (何、これ。口の中が先生でいっぱいに……。目が、チカチカするぅ!)  じゅぷじゅぷ、ぐぷぐぷと音を立て、草野の動きが激しくなった。 「いいぞ、新見。喉、柔らかくて締め付けてくるぞぉ!」 「ふッ、う! ん、ぅぐ。んんぅ!」 (奥すぎて、吐きそう。喉、焼けそうに熱い!) 「出すぞ、全部飲めよ!」 「んんッく!」 (え? 出す、って……!?)  ぐぐぅっ、と草野のものがさらに奥へと挿れられ、大量の体液が射精された。 「んぐッ! うぐぅうーッ!」    どぷ、どぷっ、と吐き出される精を、雪緒は飲むしかなかった。 「ん、くッ。んんぅ、う。ん、ぐぅうッ」  ようやく解放された時には、唇が痺れきっていた。 「う、ごほッ! ッ、げほッ!」 「さ、仕上げに舐めて綺麗にするんだ」  醜く目の前にぶら下がった草野のペニスに、雪緒は朦朧とした心地で舌を這わせた。  思考力は低下し、悪夢の中に自分がいるようだった。  ただ、凌介のため、の一心で、唇を、舌を動かしていた。

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