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12、事件発生!
陛下を祝う為、様々な催し物が
行われていた。
「このような宴に来るのは初めてで
分からぬことも多いが、陛下に
喜んでもらえるよう一生懸命なのは
分かる。忙しい陛下が少しでも
癒されればよいな」
「そうですね、父上。陛下もきっと
皆の気遣いを汲み取って下さる
でしょう」
そう父と話をしていた時、奥の建物の
側に立っている男に気づく。
よく見ていると、陛下だけを睨んで
いるのだ。そして男は何の躊躇
もなく、弓を出し矢を放つ準備を
していた。
「陛下、危ない!」
あの距離では男を止めるのは不可能だ。
そう思った諒は陛下の元へ走り
矢が当たらないよう、必死に庇った。
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