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18、陛下の忘れ物
「諒、そろそろ行ってくる。
帰ってきたら、琴を弾いてほしい。
いいかな」
「分かりました。準備しておきますね」
陛下を見送りし、琴の準備をしよう
とした時、机にある書類がある
ことに気づいた。
「大事な書類かな?届けにいかないと」
外に出ることは禁止されているが
ここまでは戻るのに時間がかかると
思い、怒られるのを承知で
政殿へ向かった。
門を左に曲がって陛下の所へ
向かおうとしたその時、
誰かに腕を強く引っ張られた。
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