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GAME4
「はい? おれのせいなの?」
感情の赴くままに泣きながらハルくんに事の次第を説明したら、呆れたような顔をされ、死ぬほど腹がたったので頭をぶっ叩いてやった。
「いって! いったぁ……暴力反対!」
「うるさい! この詐欺師めが!」
「えー、もう……つか、大体さぁ、それ病気なの?」
「知るかよ」
「イケないってだけで勃つんでしょ? だったら、カナさんやり方が下手なんじゃ、いって! 殴んなって!」
今まで普通に出来てたのに、なんで今になってヘタクソになってんだ! あほか!
「ハルくんのっ……ハルくんがっ、おれを、誘うからぁっ……ひ、ひとりだっ、たら、こ、こんな、ことになってな、いぃ……」
感情が暴発して涙がとまらない。子供みたいにわんわん泣くおれを、ハルくんが困った顔で見てる。情けないしかっこわるい。おれ、ハルくんより、ふたつもお兄ちゃんなのに。
「わかったわかった。責任の半分はおれにあるっぽいから……その、なんだ。もっかいヤッてみようよ」
「っ、は、半分じゃねえ! ぜんぶ、だ!」
「あー、はいはい。ぜんぶね。ぜんぶ、おれのせいでいいよ。わかったから、ちょ泣きやめ」
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