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GAME4
いやもう、前言撤回。ぜんぶ回収。いいやつなんかじゃない。ただのエロガキだ!
「相手いればなんとかなりそうじゃん?」
「いい、いい。おれ、そういうの苦手」
「ダメかぁ……じゃあさ、AV鑑賞でもする? 大画面でさ。おれのお気に入り貸すし」
「……おまえのお気に入りってどんなだよ」
「綺麗なお姉さんとスローセックス」
「……意外。ハルくんガキだから、時間止まる系とか、透明人間系とか、そういうの好きかと思ってた」
「いや、まぁ、そういうのも嫌いじゃないよ。つか、ガキだからってひどくね? さっきまでわーわー泣いてた人に言われたくないんだけど」
「……えーぶいも観たけどダメだったんだよ」
「そうなの? あら重症」
わざと明るい口調で笑ってくれるハルくんは、やっぱり優しい。うん、優しい。なんだか心がほろほろとやわらかく崩れていくような、温かい気分になる。
「さっきさ、やり方がどうのって言ってたじゃん」
「うん、言ったね」
「やってみせてよ」
「……はい?」
「おれとハルくんのやり方違うと思うから、ハルくんの見せて」
自分でもなにを言ってるんだろうと思うけど、これは突破口として悪くない。裸の付き合い的な? お互いに恥ずかしいとこ見せ合ったら、おれも気が楽になって、これからもっとリラックスして生活出来るようになると思うし。
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