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邂逅(8)

 女の白い柔肌に牙を立てて噛めば、さぞや弾力あるだろう。  泣き(わめ)く声も甘美なもので、細身であるにも関わらず、胸もふくよかだ。  あの胸に顔を埋ませ、二本の太腿をこじ開けて、孔に肉棒を突き立ててやれば、華奢な身体は弧に描き、骨を軋ませ、甘美な叫び声を上げることは間違いない。  うんと(たの)しませてくれそうだ。  ――そして、目の前のこの男。これもまた美しい。  男とは思えないほど、この世の美を追求して造らせた彫刻のような一品である。後ろでコソコソと隠れている女よりも、遥かに(しの)ぐ美しさだ。  あの太腿の間を女同様に目いっぱい開かせ、引き締まった(すぼ)まりに肉棒を突き立てれば、本来受け入れる場所ではないソコはとても締めつけが良いに違いない。  そして、自分と繋がった秘部は、あまりの痛みに耐えきれず、冷淡なこの表情は歪み、許してくださいと泣き叫ぶのだ。  しかし、その行為が慣れた頃には、絹のように滑らかな白い柔肌は朱に染まり、快楽の涙が浮かぶだろう。  何度もいやいやを繰り返し、首を振り、その度に、肩まである艶やかな長い髪が舞う。  そして、もっと肉棒が欲しいと懇願する。そうなれば、飽きることのない性の玩具だ。  食欲と性欲。このふたつを満たす条件はなかなかない。今日はなんてツイている日だろう。

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