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第11話

「おまえが……ほんとに、俺を好きなの、知ってた。でも……」 「でも……何? 」  言い淀む彼の前立腺を、ゆるい動きで刺激しながら、尖った乳首を軽く引くと、ビクビク身体が痙攣した。 「……んぁっ… おまえ、ゲイじゃな…から、俺が誘わなきゃ、女と、付き合ってた。俺じゃ、誰にも……親にも、友達にも……お前に、恥ずかしい思い、させたく…… 」 「……」  そこまで話したところでクタリと意識を飛ばした壮一から、ズルリと自身を引を抜いてから、光希はその細い身体をそっと優しく抱き締める。  その貌はどこか恍惚として――先程までの厳しい表情は完全に影を潜めていた。  *** 「……っ」  目を覚ますと、何故か布団の中にいて、真上からじっと見下ろしてくる光希と視線がぶつかったから、どうすればいいか分からなくなった壮一は身を硬くした。 「寒くない? 」  意識を失う前の出来事が、夢だったのではないかと思える位にいつもの光希の姿に、頷きながらも涙が出る。恥ずかしいから顔を逸らすと、頬に軽くキスを落とされた。 「俺を、好き? 」 「それはっ……ん、んぅっ」  顎を取られて深くキスをされ、抵抗する暇も与えず布団が上から取り払われる。 「なっ、あぅっ……あぁ…ん、なんでっ」  間髪入れず足首を掴まれ左右に大きく割り開かれて、いきなりペニスで貫かれたのに気持ちが悦くて嬌声が上がった。 「寝てる間に解したから、痛くないよな? 」 「あっ……やぁっ…そこ、やめ…… 」 「もっと、だよな? 壮一、嘘吐きだから」 「ちがっ……あぁっん」  胸の尖りをチュウッと吸われて媚びたような声が出る。何がどうしてこうなったのか、分からない壮一はただただ混乱するが、身体は快楽に従順だ。

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