天井が見える…？ さっきまで彼と話していたはず… 「ね、相手してくんない？」 「…へ？」 どうやら彼に押し倒されたらしい… 「って…何この状況！？」 「で、答えは？」 「相手って…？」 「君…童貞？」 「…悪かったな」 どうせ童貞ですよーってそうじゃない！ そういう相手をしろって？僕が！？ 「えーと、なんで僕…？」 「だって今日の相手逃げちゃったし…折角2人もいたのに」 「え、え？もしかして…」 いや、ほぼ確実にそうだろう… 正義の味方だとか言われていたけど彼は夜の相手を探していただけなのかもしれない… 「ああ、噂のこと？みんないいように解釈してるよね。人助けとかさ、柄じゃないっての。」 「つまり君はあの辺りを通る人を…」 「やだなぁ、無差別じゃないよ？今日みたいに人に迷惑かけてる奴にだけ。」 ある意味人助けはしているのでは… 「あ、そうだ！まだ名前！聞いてない！僕は如月 瑠伊だよ！」 「そういえばそうだね。俺は伊坂 睦月(いさか むつき)。よろしく。で、やらせてくれるの？」 「直球できましたな…僕はそう言う趣味はないのだが…」 「大丈夫、大丈夫。君は寝てるだけでいいよ。」 「えぇー…」 噂の人物…もとい、睦月くんがこんな人だったとは… いや、噂だけだからなんともいえないんだけど… 「ね…俺もう我慢できないから…さ、ちょっとちんこ貸してよ…」 「あっ、そっちか…ならいい…っていうわけにも…」 「ね？お願い…」 「いや…そういう趣味はなくは…ない」 何言ってるんだ僕は。 何故こんな…！こんな…！ 「じゃあいいの？」 「は、はいっ！」 そして僕たちはヤる流れに…。 －－－－－－－－－－－ 「あっ…んｧッ！もっと突いてぇ…//」 「こ、こう…？」 「ああッ！！いいよぉ…//君上手いねェ…ッ//」 ベッドの上での睦月くんはとてもエッチだった。 「む、睦月くん！」 「ンッ…あ、な…に？」 「あっ、あの…ッ！！こんな時に失礼かもしれないんですけど…」 「あッ…早くッ、いえよォ//」 先程から感じていたこの気持ち。 きっとそうに違いない。 まさかあんな出会い方で、こんな状況になるなんて誰が予想出来ただろうか… 「ぼっ…僕とつ…付き合ってくださいぃぃぃ！！」 「へ…？」 睦月くん驚いた顔してる…そりゃそうだよね…こんな僕なんか… 「ん…いいよォ…」 「っえ…！？」 「はぁッ…な、に驚いた…顔してるの…ッ//…俺がッ…誰にでも股開くわけ…ッ、ないでしょ…ッ」 「や、やったー！！ありがとう睦月くん！！！」 「あッ、や、ちょっと…！！激しいッんん///」 あの後僕たちは朝日が昇るまで続いた… そして今隣には幸せそうな顔をして寝ている睦月くんがいる！ 幸せだなぁ〜♡ でも睦月くんは僕のこと、なんで… ま、いいか！もう一眠りしよう、おやすみなさい。