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 施設から持ってきた少ない荷物の中から、タオルを取り出す。  保さんが言っていたバスルームへと入り、服を脱ぎ捨てて湯船の方へ行こうとして立ち止まる。  滑らかな陶器の洗面台に映る自分の姿に、一瞬ぎょっとなってしまったから。  大きくて、ギョロっとした印象の目は気持ちが悪かったし、血色の悪い肌は血管が浮いて見えそうで不気味だ。 『気味ノ悪イ』  そう言ったのは誰だったか…  俺は急いで鏡から目を逸らし、延び放題の髪で顔を隠した。 「ええと…」  手早く服を脱ぎ捨ててタイルではなく、大理石でできた浴室に入って辺りを見渡す。  今まで入った風呂がなんだったのか…そんな事を思いながらシャワーを外した。  これで、ナカを綺麗にしておかないといけない。 『イイカイ?次カラハ自分デ準備シテ来ルンダヨ?』  手を煩わせないように…  ヤりやすいように…  片足を湯船に掛け、湯の温さを確認してからシャワーベッドを尻の窪みへと押し当てる。  気張るように尻に力を込めると、ずじゅ…と音がして直腸がほんのりと温かくなるのを感じた。  繰り返し洗い、汚れた水が出なくなったのを確認してから指を這わす。 『狭クテきつクテ…楷ノ中ハ蕩ケル様デ本当ニ具合ガ良イヨ』  背後で荒い息と共に言われた感想に、なんの感情も沸かなかった。毛の生えた脂ぎった汚い手が身体中を這いずり回り、ぬたぬたと舌がそれを追いかけて舐め回す。  犬の様な格好をさせて後ろから突くのが好きだったその男は、毎晩毎晩俺の中に沢山の精を吐き出した。 『ぴんくデ可愛イナァ…マダ女ヲ知ランノダロ?ナァニ、コチラガコレダケ具合ガ良インダ。俺ガ可愛ガッテヤル』  俺の小さなモノを扱き上げ、ベロリと煙草臭い口で吸い上げる。  気持ち悪くて…仕方がなかった…  けれど、夜毎他の家人の目を盗んで繰り返し犯される度に、最初は萎えたままだった俺のモノは立ち上がる様になり、やがて男に攻められればとろとろと先端から白い液を溢す様になっていた。

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