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『ふぅん…あっあ、あ、っ!』 『イイ声ガ出ルジャナイカ』  たっぷりと脂肪の乗った腹で押さえ付けられ、尻のアナに男のモノを深々とくわえて、俺は涎を垂らしながらよがる。  気持ちよかった…  グロテスクな男の赤黒いそれは、狂暴だったが同時に俺に快感を与えるようになっていた。 『ぅ…んっあぁぁん…!』  背をしならせて啼き、男の律動に合わせて腰を振る。 『あぅ!!…ゃあんっ』 『ドウシタ?サッキカラあんシカ言ッテナイゾ?可愛クネダラントいカシテヤランゾ?』 『やぁっ!やだぁ……ぁんっおね…おねが…ぁ、あ』 『ン?誰ノなにデいキタインダ?』 『ひぅっ!!やらぁ…擦ら……ぅオジサンの…っぁ、俺が、だ…大好きな……ん…ぁん、は、はぁ…極太の…で……一杯、つ…イかせ…ぁああ!!』  繰り返し、何度も恥ずかしい言葉を叫びながら達す。  獣じみたその行為は、毎日毎晩続いた……  他の家人に気づかれるまで…  体を拭いてバスルームを出る。  服はいらない。 『家ニ居タインダロ?ここニイタラ飢エモ寒サモナイゾ?』  飢えは嫌だ。  寒さも嫌だ。  殴られるのはもっと嫌だ。  男のモノが尻に入ってくるのを我慢すれば、それらから離れられる。  新しい家具、ふかふかの布団、腹一杯に食べれた食事…そして家族…  それが手に入るなら…  俺の部屋と同じドアノブを回して中に滑り込む、常夜灯だけが灯された部屋は薄暗く、馴れない俺は直ぐには動けなかった。  他の部屋よりはやや雑然とした感じのする部屋を横切り、壁の傍のベッドへと近寄る。  広いベッドなのに、保さんは壁に添うように寝ていた。  片腕を伸ばし、まるで誰かを腕枕しているかの様にも見える。  声を掛けるか迷い、結局無言のまま布団の端を持ち上げて中に入る。 「ん……ショウコ…」  ああ、奥さんの名前か…  大事にしてたのかな?  愛してた…とか、大好きとかはぴんと来なくて、そうぼんやりと思った。

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