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 室内灯の下の彼の体は、当然の事ながら女のそれとは全く違い…  勝手の分からないままにそっと掌で触ってみる。  外気に触れた肌はひんやりとしていて、その白さはやはり女のものとは全く違った。  柔らかな生え揃ったばかりのような下の茂みに触れ、ショウコには無かった存在を触る。  逆にショウコにはあったのに彼にはないその胸に吸い付き、舌を這わせた。  意識のない相手に何をしていると警鐘を鳴らす良心を捩じ伏せ、その体の隅々までを堪能する。  小さな主張も…  胸の尖りも…  柔らかな内太股や腹…  赤く色づく…唇。  知識がないので、愛撫以上の事は出来なかったけれど、悪戯されているとも知らずに眠り続ける彼に対して、小さな愛しさが芽生えた。  彼の一挙手一投足に、ショウコの面影を見なくなったのは、それからそう遠い話ではなかった。  彼が彼の笑顔で笑いかけてくる。  その事に一抹の寂寥感と、綻びから小さな世界が崩れて行くような気がした。

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