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 声にならない息が開いたままの喉から垂れ流れていく。 「ぁ…… い、やっ」  尻の間に当てられた熱がナニかなんて、考えるよりも先に本能が教えてくる。 「いやっ!やめ、止めて!!  ど して!?…っぃ……」  幾ら自慰の際に弄ったとしていても、所詮ひょろりとした指で弄る程度だ。  ソレを飲み込めるほど拡がるわけではない。 「嫌だ!嫌だっ!」     ―――初めての時もそうだった  もがいて、抵抗して、全身で拒絶を示したのに…  押し入るソレは容赦なく体を引き裂いてくる。 「   ひっ… ぅ  …」  体を捩ると、奥の方から痛みが脳へと駆け上がってくる。  呻いて堪えようとするも、声は殺しきれずに暗い部屋の中へと漏れた。  繰り返し、こちらの苦痛なんて微塵も考えない律動に、嵐にあったかのように翻弄されて…  ナカにビシャリと液体が打ち付けられるのをただただじっと待ち続けた。  熱いモノが内臓をなぞる感覚がし、忍さんはあれほど激しかった動きを止めて座り込んでしまった。 「……血、が」  自分の物と同じように、しゃがれた声。  何を…と思って下半身に目をやると、生白くて全く肉のつかない俺の足に赤い筋が何本が伝っている。 「………」 「血…」  いきなり訳も分からないまま濡れ衣を着せられて、犯されたのは俺の方なのに…呟いて蹲る彼の方が被害者然としていて…  俺は彼に何も言えないまま、かつてせざるを得なかった行為の後始末をつけるために風呂場へと向かった。

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