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第4話

準備を終わらせてから夜宵と二人で家を出る。 「そういや、お前コンテスト用の写真撮ったの?」 「あー、まだ。 最近天気も良くなかったし。」 コンテストというのはフォトコンテストのことだ。 僕と夜宵は写真部に所属していて全員強制で年に一度は写真を応募しないといけない。 「冬真だったら別に風景じゃなくてもいい写真撮れるだろ。 なんでそんなに風景にこだわるんだ?」 「…別にこだわりがあるわけじゃないんだけど、 何だろうずっと風景ばかりだったから被写体を人にするのに少し抵抗があるんだよね。」 そもそもモデルになってくれるような友達もいないしと心の中で溢す。 そっかと少し悩むような顔をして別の話題に話を切り替えられる。 夜宵の話に相槌を打ちながらぼんやり写真のことを考えていると一瞬一人の男の顔が頭を過ぎった。 彼なら頼めばモデルくらいやってくれるだろう。 そういうのにも慣れてそうだし、そもそもルックスは良いからきっと映える。 (でもあいつに頼むのはなぁ…) 見返り云々で何を言われるかわかったもんじゃない。 中学の時だってそれで痛い目を見た。 大人しく風景を撮ろうと心に決めて夜宵と他愛の無い話を続けた。

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