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第13話
サッカー部に退部届けを出しに行った。
ずっとずっと君と居たいから。
そしてサッカー部には川端もいる。
そして後2人、そいつらもいる。
そんな奴らにヘコヘコしながら続けるつもりなんかない。
退部届けをキャプテンに渡した。
キャプテンは
「調子悪いのか?最近来てなかったよな。」
と話しかけてきた。
「色々あって無断で休んですみませんでした。」
「いいよ。やる気ないなら足でまといだから」
こいつら冷たい奴らだな。
まあ、一生懸命やってたら、そんな事言いたくなるわな。
「分かりました。お世話になりました。」
僕は帰ろうと踵を返した。
グランドを出ようとしたら、最悪!川端が近ずいて来た。
ナイフがあったら絶対刺してた気がする。
「お前、大宮の友達だよな?」
俺は川端を睨みつけた。
「ふっ、ウケる!聞いたのかよ?」
僕は黙って睨みつけたままだった。
手に力が入る。
「なぜあいつが俺たちの目に付いたか分かるか?」
何がいいたい。何の話をしてるんだ?
「お前だよ」
クスッと川端が笑った。
エグい笑い。
「どういう意味?」
「そのままの意味だよ。お前がグランドからあいつに手を振っては、あいつお前に近ずいて笑ってただろ?」
「それとこれとどういう意味なんだよ!」
「何度かあいつを見かけるうちに、俺らあいつに欲求してしまってさ」
フフッと川端が笑った。
「ご馳走様でした!」
「!」
「何言ってるんだ?!」
「ステキなお友達紹介してくれてあ・り・が・と!」
そういうと、川端はケラケラ笑い出した。
何?!僕がグランドで幸治に声をかけたから?
僕が幸治をこいつらの目に晒したから?
僕がサッカー部で幸治はサッカー部ではない。
幸治は普通ならこいつらの目に晒される事はなかった。
なのに僕が幸治に声をかけてこいつらに近い場所に連れて来てたからということか?
それでこいつら幸治を回した…。
幸治の事件は僕が起こした事件?
僕が幸治と仲良くしてなかったら幸治はこいつらにきずかれなかったという意味か?
僕のせい?
なんて言うことだ!
発端は僕だと言うのか!
僕は自分を呪った。
川端をいつまでも見ることが出来なくなってしまった。
こいつら、お前が俺たちにご馳走を用意したと言っているのだ。
鬼だ!悪魔だ!
でも僕は恐怖を感じた。
今の内容幸治にしられたら、間違いなく幸治は俺を恨むに違いない。
どうしよう。どうしたらいいんだ。
こいつらに幸治を差出したのは僕だったんだ…。
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