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第二章・2
「明るくて心優しくて。気配り上手、っと」
設定を確認し、ムフフとうなずく潮だったが、最後の選択でとまどった。
「あなたとの人間関係を、設定してください。なお、これは任意で結構です」
「人間関係? 何があるんだ?」
「1・兄、2・弟、3、友達、4・恋人、5、その他ご要望があれば検討します。音声で構いません、どうぞ」
「え……?」
兄? 弟? 姉や妹じゃないの?
潮は、取説の表紙をもう一度確かめた。
「こッ、これは!」
『サイバーライン社製 2019年式 MX710HS タイプM』
「タイプM? これって、サイズじゃなくて、もしかして、性別のことかぁ!?」
女性型なら、おそらくタイプFなのだろう。
「そんな馬鹿な……」
せっかく可愛い女の子と、ラブラブ新生活を始めようと思ったのに……ッ!
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