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第6話

*** 「…… うぅ」 「目が覚めた? 」  鼓膜を揺らす低い声と胸に感じた鋭い痛み。弾かれたように瞼を開けば、さっきと同じ格好のままソファーに固定されていた。  一瞬、今まで見ていた夢に出てきた明斗と彼が重なって、愛斗が顔を綻ばせると、驚いたような顔をしてから、 「マナはまだ、おねむなのかな? 」 と、喉で笑い、太股の内側へと掌を這わせ撫でてくる。 「あっ」  そこでようやく現状を全て理解して、愛斗は唇を噛みしめた。ここにいるのは二十歳(はたち)ではなく二十六歳になった明斗で、愛斗自身も小柄ではあるが十六歳になっている。 「疲れただろ。後は俺がやるから、マナは寝てろ」  綺麗な笑みを浮かべた明斗は、縄によって強制的に左右へ開かれた愛斗の脚の間にいて、大きな注射器みたいな物を後孔へと差し込んでいる。 「う…… それ、やだ」 「我儘言わない。綺麗にしないと後で苦しくなるのはマナだぞ」  シリンダーと呼ばれる道具は、浣腸のためにしばしば使用されているが、愛斗はこの瞬間が酷く惨めな気がしてならなかった。 「でも…… 」  せめてトイレに行かせて欲しいと何度か頼んでみたけれど、許されたことは一度もないから愛斗は言葉を喉元で止める。すると、察したように微笑んだ彼は、愛斗の頬へとキスを落とした。 「反省してる? 」 「うっ…… 」  何度かに分けて腸内へと注ぎ込んだ液体を、塞ぐようにアナルプラグを差し入れられて体が戦慄く。 「ここも真っ赤に熟れたな。今度本物のピアスを空けようか」 「…… ふっ…… んぅ」  乳首を挟んでいたクリップを取り去った彼はそう囁くと、ぽってりと腫れた胸の尖りへねっとりと舌を這わせてきた。ここ数週間の豹変ぶりに戸惑うばかりの愛斗はただ、そこから生まれる愉悦に体を震わせ喘ぐことしかできない。 「マナは本当に感じやすいな」 「に…… さん、おなか、いたい」  下腹がグルグルと音を立て始め、じわじわと痛みが襲ってきた。排出しようとアナルが勝手に蠢動するのが、自分自身にもよく分かる。

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