2 / 3

第2話

 目立たないけれど、よく見れば顔は整っている。  興味をひいたのはそこじゃない  ソイツが惹かれたのは、少年の指だった。  美術のクラスが一緒だった。  それまで気にも止めたことがなかった。  名前も知らなかった。  ただ、あの日美術のクラスで同じ作業台で粘土を弄っていた時、その指に気が付いた。  指は愛撫するように粘土を撫でていた。  優しく撫であげ、形をつくる。  摘まむ。  その指が、すごいエロかった。    綺麗な指で、何より、その作業する指の動きがたまらなかった。  ゾクリとした。  下半身が疼いた。  思わず顔を見た。  それまでまともに顔も見たことなかった少年は、ダサい伸びっぱなしの髪に、みっともないメガネをかけていたけれど・・・でも、綺麗な顔をしていた。  「・・・何やねん?」  少年が見られてることに気付いて眉をひそめた。  「いや、上手いな思って」  ソイツは言った。  嘘ではない。  少年の作品は見事に作られていた。  「ありがと」  少年は嬉しそうに笑った。  笑顔が思いの外、可愛いかった。  それだけなら、あの後こうしなかった。  それだけなら、よく分からないけれど、まずは嫌われないよう友達になったはずだ。  焦らず、ゆっくり手に入れたはずだ。  でも、ただ、あの手が、指がエロすぎて。  だから、だから。  次の休み時間にもう使わない美術の準備室に連れ込んでしまった。  「何すんねん!」  ドアに鍵はかけたけれど、まだ廊下に人はいるだろう。。  大人しくさせるために抱き込んだ少年の身体が自分に丁度いいサイズなのに驚いた。  抱き込んだら、しっくりきた。  この感じも初めてだった。  「何や、ふざけんな止めろ」   少年は暴れた。   暴れるからだ。  大人しくさせるためだ。  そう言い訳した。  ズボンの上から少年のソレを握った。  本能的な恐怖に少年は黙り、動かなくなった。   「大人しくしとけ。酷いことはせん・・・」  耳元で囁いた。  恐怖にこわばる顔を見ていたら、何か違う欲望も出てきた。  細くて、抱いたら顎下くらいに頭があるのがなんか丁度よくて。  首筋に顔とかうずめらて匂いとかかげるし。  黙らせるため、と言い訳して、少年のズボンのベルトを外し、チャックを下ろす。  「人に見られたないやろ、こんなとこ」  囁く。  違う違う、こんなことがしたかったんやない、そう思うけど止まらない。  いや、したくなかったのか?  わからない。  でも熱くなってるそのペニスが可愛い。  「止めろ!」     押しのけようとする抵抗すら、堪らない。  真っ赤な顔。  可愛いと思った。  握りこんで扱き始めたら、小さく呻いたのがたまらなかった。  抵抗が緩んだ。  少年の指を口元へもってきた。  綺麗な指。  やはりヤらしい指だった。  白くて長くて、綺麗で。  思わずなめていた。   「なっ!」  混乱する少年を、前を扱いて黙らす。  指がヤらしい。  本当にヤらしい。  舐めたい。  噛みたい。  しゃぶりたい  この指を見た時からそう思ってて。  だからつい、ここに引きずりこんでしまって。  でも、指以外の場所も弄ってしまっていた。  ソイツ自信も混乱していた。   少年に自分が何しているのか良くわからなかったのだ。  でもとまらなかった。   前を扱くことと連動させるように、指を口で愛撫し続けた。   指をしゃぶり、舐め、噛んだ。  心いくまで。   たまらなかった。  唇で挟み込み、丁寧に扱いていく。  指で舐めながら。  その感触が楽しい。  永遠にしゃぶってられる。    片手で扱く少年のペニスが育つのも濡れるのも、可愛くて仕方ない。  男に興味なかったはずなのに。  少年は声をこらえようと反対側の手で口を抑える。  それを見ながら指を強く噛んだ。    少年がイったのは指を噛まれた瞬間だった。  可愛い。  そう思った。    顔が良く見えるようにメガネを外した。    もう、立っていられない位に感じてる身体を支えるのも可愛かった。   女の子とならしてる。  でも、こんな肉の薄い身体は初めてで、良く分からないけど愛しかった。   床に押し倒した。  自分が勃起しているのもわかっていた。  達したばかりの少年のソレがいやらしくて。  興奮した。  少年が手に出したモノは自分のシャツで拭いた。  べつにええ。   シャツを脱いでTシャツだけで帰ればいい。   何より、その少年の指がいやらしくて。  その指を掴んで自分の勃起したものをつかませた。  その指に触れられただけで、また大きくなった。  脈打つそれに少年は怯えた。    「セックスしよういうてるわけやない。擦りあいっこや。なぁ、ええやろ?・・・キスしてるわけやない、指だけやお互い」  耳元で囁く。  「お前・・・指舐めたり噛んだりするやん・・・」  少年が怯えたように言う。  それに特殊な意図があることがバレている。  「・・・それくらいはええやん。オレはええねんで?これ、お前のケツに突っ込んでも」  その手にそれを押しつけた。  その大きさは少年の恐怖を煽った。  少年が怯えるのが可愛いかった。  抑えつけて入れてもいいと思ったけれど、男同士のやり方は分からないし、そこまで怖がらせたくはなかった。  「手でするだけやで、それ以上は嫌や」  少年は組み敷かれたまま小さな声で言った。  「お互いに擦りあいっこするだけや。男同士ようやることや」  囁いてやる。  そうすることを受け入れてやすいように。  擦り合いなんて、男同士でしたことはないけれど。  髪を撫でて、その感触を楽しむ。   髪を撫でるのもいい。  この身体が好きだとおもった。      逃げることがないとわかったから、のしかかっていた身体を横にして向き合った。  少年の身体は諦めたのか力がぬけていた。  「ほんなら、オレの擦ってや・・・」  そういいなから、ソイツは少年の綺麗な指に手を添える。   自分への愛撫のやり方を教えるために。  自分のペニスに導いた。  その指でオレをイカせてくれ。   その欲望は初めてだった。  綺麗な指が震えながら自分を擦る。  思わず吐息が出た。  擦り方を手を添えて教える。  添えてない方の手で髪を撫でる。  懸命な顔が可愛い。  「・・・見んなや」  泣きそうな顔で少年は言った。  「嫌やね」  少年の頬を撫でた。  可愛い。  何で、今まで少年に気づかなかったのだろう。  「オレがイクまで終わらへんからな」  囁くと少年の顔が必死になった。  指が拙く、でも懸命に動く。  可愛い。  一生懸命オレをイカせようとしてるのが可愛い。  それに、あの綺麗な指に扱かれてると思うだけでたまらなかった。  「名前は?」  髪を弄りながら聞いた。  「人の名前も知らんとお前、こんなこと・・・」  少年は絶句した。  「ええから言えや」  ソイツは初めてその指でイッた時も、少年の名前を呼んでイッたのだ。  そこからは毎日が追いかけっこだ。  少年を学校で捕まえる。  どこかに引きずりこむ。  その指を舐めて、しゃぶりながら、少年をイカせ、その指で自分をイカせる。  自分がおかしいのは分かっていた。  だから、我慢はした。  その唇にむしゃぶりつきたかったけれど、指で撫でるだけにしたし。  もう散々調べたから、やり方はわかっていたけれど、少年の中には入らなかったし、その穴を見はさえしなかった。  見たいのに。  首筋とかを舐めたかったけど、匂いをかいで顔を埋めるだけにしたし、胸とか乳首とか触りかったけど、それは我慢した。  指と性器だけ。  ソイツにしてみれば無理やりだったからこその最低限の誠意みたいなモノだったのだ。  でも、本当はもう少し、違う風になりたかった。 こんな感じじゃなくて。  「なあ、LINE教えろや」  放課後トイレの個室に連れ込み、少年のそこを扱きながら、ソイツは言った。  知っているのは名前。  そして、性器どう扱けば感じるか、どう指を舐めたり噛んだりしたら感じかだけなのが、嫌になったのだ。  もっとちゃんと知りたかった。  色々。  「嫌・・・や」  喘ぎながらだったが、きっぱり言われた。  分かっていたが腹が立った。  嫌われているのに腹が立った。  しゃぶっていた少年の指を強く噛んだ。  「ああっ」  少年は思わず声を上げた。  ビクン身体が震えて、立ち上がっていたそこから白濁が吹き出した。  もう指は性感帯そのものになっていた。  少年はそれで達してしまった。  「・・・お前、ここだけでイケるんか」   さすがにソイツも驚いた。  少年は恥ずかしがって泣きじゃくる。  「お前が・・・お前のせいや・・・」   それが可愛いと思ってしまった。  「そうやな、オレのせいやな・・・オレお前をこうしたんはオレや」  泣きじゃくる少年を抱きしめていた。  もうあかん、と思った。  でも、こんなところじゃあかんとも思った。  ちゃんとしたいと思った。  でも、しっかり少年に自分をしごかせるのは忘れなかった。  だんだん上手くなっているのも可愛い。  名前を呼んで少年を抱きしめてイった。    トイレから逃げるように出て行こうとする少年の腕を掴んだ。  「お願いや、話しとかせぇへん?」    でも、返事は聞かない。  「嫌や、離せ、アホ!」  こうやって暴れるのはわかってたから、もう担ぎ上げた。  「ちゃんと話したいんや。こんなトイレなんかで話しできるか」  まだ暴れるから言う。  「お前が連れ込んだんやないか!」  少年の言うことは当然だ。  「・・・もうせんから!、今からは話だけやから」  ソイツは怒鳴った。  「・・・話だけ?」   少年は担がれながら大人しくなった。  それに腹が立つ。  無理やりしてきておいてなんだか、それに腹が立つ。  優しく、気持ちようしたったのに。  めっちゃ優しくしたったのに。  お前二回もイったやないか。  人気のなくなった廊下を歩き、屋上まで少年を担いで上がる。  ここならいい。  ここならちゃんとしている。  少年を下ろした。  「オレが嫌いか?」  ソイツは言った。  「嫌いや」  即答だった。  胸が痛い。  「・・・オレは好きや」  でも言う。  「オレの手やろ、指やろ、好きなん」  少年は吐き捨てるように言った。  バレてる。  「指ばっかりしゃぶって、それで勃ててる変態やん、お前」  少年が言うのは尤もで。  でも違う。  そうだけど違う。   「・・・ホンマのこと言うたらしゃぶりたいのは指だけやない。もっと色んなとこ舐めたりしゃぶりたい。我慢してるんや。全身舐めて可愛がりたいわ・・・まぁ、一番なめたいのは指やけどな、ちんぽも舐めたりたいし、ケツの穴かてなめたりたい」  そう言ったら少年は真っ赤になった。  「お前ガチで変態やんか」  どん引きされているのはわかった。  いや、違うこういうのじゃなかった。  ソイツがしたいのはこういう告白じゃなかった。  でも売りに言葉に買い言葉だ。  少年の指を掴んだ。   一本一本撫でてやる。  ビクン少年の身体が震えた。  「やめ、ろ」  少年が必死で手を引こうとする。   その指を咥えた。  「はぁっ・・・」  少年が思わず声をこぼした。  「お前だって、指で感じる変態やろ」  言い返す。  そして少年の目が涙目になっているに気付いて焦る。  「いや、これはオレのせいやな。オレのせいやねん。ごめん、ちゃうねん、違うねん」  変態呼ばわりされて悔しくて泣いている少年を抱きしめる。    「お前が、オレをこうしたんやないか!お前が!」  少年を泣かしてしまった。  「そやな、そやな、オレが悪い。ホンマ悪い」  抱きしめて謝る。  ちゃんとしたい。   本当にちゃんとしたい。  「名前も知らんと好きにしたり・・・、指ばっかり・・・オレは指の付属品やない・・・」  少年の言葉に胸が痛い。  そう思わせていたのだろう。  「ごめん。ごめん、ホンマごめん」  髪を撫でる。  「ちゃうから、ちゃうから」    囁いた。  土下座した。  もうそうするしかなかった。  「今までごめん。ちゃんと付き合ってほしいねん。好きや。一目惚れや。指だけやない、いや、そら、指大好きやけどな、お前が好きや。ちゃんと話とかしたいねん。ちゃんと付き合いたいねん。もちろんエロいこと込みで」  頭を下げ続ける。  いいと言ってもらうまでは頭を上げるつもりはなかった。   ガチャン、音がしたので顔を上げたら少年はいなかった。  階段へのドアが開けられていた。  少年はソイツを置いてさっさと帰っていったのだ。  「あのアホ」  このオレが土下座までしてんのに!  このオレが!!  頭に来た。  追いかけた。  階段をおりている少年の腕を掴む。   「話は途中やぞ!」  怒鳴る。  「オレはお前とする話なんかあらへん」  少年も怒鳴りかえす。  「・・・許して。お願いや、許してや。好きや。好きやねん」  怒鳴られたら気弱になってしまう。  こんなことなかった。    今まで、誰にも。  背後から抱きしめて離さない。   シャツの襟の隙間から、綺麗な首筋が見えた。  首筋に唇を落としてしまった。  今まで我慢していたのに。  止まらなくなる。  「好きや。好きや」  叫ぶ。  少年の顔が真っ赤になる。  放課後で人気がないとは言え、誰かがくるかもしれないのに。    「やめ・・・」  振り向いて言おうとした顎を、とらえられ唇を奪われた。  少年は、キスをしたことはなかった。   だから、舌が入ってくるのも、口の中を好き放題蹂躙されるのも呆然と受け入れてしまった。  でも、性的な快楽を教え込まれた身体は、すぐにそれを快楽として受け入れてしまって。  階段の踊り場でソイツにグズグズに、されてしまっていた。  唇が離れて漏れるのは、吐息で。    ソイツは堪らないと思った。   キスだけでこんなにいいなんて。  少年が手放せないと思った。   これはオレだけのものや。  「嫌、や。嫌や、オレこんなん嫌や」  少年が悔し泣きしていた。  「なんでや、気持ち良かったやろ」  ソイツは泣かれたことにオロオロしながら少年を抱きしめる。  泣かれた位でこんな気持ちになったこともない。  「ファーストキスの前に変な性癖教え込まれて、オレよりオレの指が好きなヤツに好きにされて・・・こんなん嫌や。オレはちゃんとした恋愛がしたいんや。こんなん嫌や。こんなんオレちゃう」  少年が泣いていた。  気持ち良かったらええやんか・・・とは思ったし、セックスさえ出来れば他は面倒くさいからいいと思ってきたソイツには少年の言っていることはわからない。   でも、気持ちよくなるだけなのが嫌なのはわかった。  そういうんじゃないくて、何かがほしい。   オレだってほしい。  最初から欲しかったのに。  笑顔が可愛いと思ったのに。  やり方を間違えた。   「ごめん。ごめん。ホンマごめん。最初があかんかったんや・・・好きなんホンマやねん。そやから、ちゃんとするまでキスせえへんかったんや。ずっとキスしたかったんや。電話とかLINEとかしたかったんや。休みの日一緒に出かけたりもしたかったんや」  抱きしめて言う。  伝わってほしい。  伝わって。  少年の身体は固い。  キスしたり、触ったりしたら柔らかくなるだろうけど、そういうのはダメだ。  「どうしたら信じてくれるんや?」  抱きしめながら困り果てる。  「お前なんか嫌いや」  少年はそう言いながら、ソイツの胸で泣いていた。  「・・・オレは好きや」  抱きしめながらソイツは呟いた。  どうすればいいのかわからなかった。  嫌がる少年を家まで送った。  LINEも無理やり聞き出した。  ちゃんとしたい。   ちゃんと心を向かせたい。  ちゃんとした恋愛したことないけど。   ちゃんとしたい。  初体験は遊び人のお姉さんに教えられて。  後は、遊べるタイプと楽しく遊んできた。  大概は年上で。  でも自分がここまでの指フェチだとは知らなかったし、まして男にハマるともおもわなかった。  出来ることをしようと思った。  散々悩んで、LINEを送信するまで30分以上かかった。  「明日から一緒に学校に行きませんか。明日迎えに行きます。バイトがない日は一緒に帰りましょう」  それだけを送るのに悩んだ。  返事は返ってこないと思っていた。    でも、いい。  ちゃんとってのが何かわからないが、小学生の弟には生意気にも彼女がいて、一緒に登下校したり、一緒に塾に行っている。  これで、間違いてはないはずだ。  少なくとも、オレの周りの連中と同じにはしたらあかんことだけはわかってる。  しばらくたって、思いもかけず返事が返ってきた。  「なんで敬語で標準語やねん」     それだけだった。  「好きな子おったことない。好きな子にLINEなんかしたことないんや。お前が初めてや」  そう送った。  事実だった。  セックスの相手はいたけど、好きな子はいなかった。  返事はなかった。  まあ、そうだろうと思った。   でも、迎えに行く。    小学生位から始めないとダメだ。  最初が間違えたから。  深夜に返事があった。  「7時半」   それだけ書いてあった。  「迎えに行く」  すぐに返信した。  めちゃくちゃテンションが上がっていた。  もしかしたら、初めて少年の指を口に含んだ時よりテンションがあがっていたかもしれない。  ガッツポーズをして眠りについた。  でも、見る夢はエロかった。  少年の中に入る夢だった。  指を口に含みながら。  それは・・・堪らない夢だった。  一緒に登下校するのは・・・そんなガキみたいなんは・・・。  楽しかった。  ちょっと笑ってくれたりしたし、話せば意外な共通点とかがあったりした。  格闘技が好きなことを知った。  結構詳しくて、ボクシングを見に行ったりしているのも知った。  格闘技のジムに通ってると言えば、初めてソイツに興味を少年は示してくれた。  真面目に通おうと思った。  そうしたら、もう少し興味を持ってくれるかも、と。  やはり賢くて、予備校に通い有名大学が志望校なのも知った。  なんとか言うのの研究がしたいとか。  上京すると知った。  オレも行こうと決めた。  健全な登下校。  エロいことは一切封印した。  我慢だ。   我慢だ。  綺麗は指に手を絡めたくても我慢だ。  ダサい眼鏡を外して、可愛い唇にキスしたくても我慢だ。  どこかに連れ込んで、扱いて泣かせたくても我慢だ。  ちゃんとして。  ちゃんとしてから、全部奪うし、捕まえる。  でも、意外と。  エロいこと無しでも・・・。  楽しかった。  でもいくらなんでも限界だった。  少年に触れるようになってから、女の子達とは遊んでない。  少年とだってしごき合い以上のことはしてない。  暖かい中に入って自分のモノを動かしてみたかった。  せめて少年の綺麗な指をしゃぶりたい。  変態認定されてもいい。  世界の何よりあれがしゃぶりたい。  でも、「オレよりオレの指が好き」そう言われたから・・・。  正しくは指と同じ位少年も好き、だ。  指が上ではないけれど、指が下ではない。     舐めたかった。  舐めながら、少年の中に入りたかった。  悶々としていた。   でも、心が欲しかった。  何よりも。  欲しがりながら抱かれて欲しかった。  我慢したことないのに我慢していた。  していたのだ。

ともだちにシェアしよう!