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第2話 (魔×光)
「ふぅ……ぁくぅ」
痛みの代わりに息を吸う度に杭を咥え込んだ腹の奥の狭い穴が殴りつけるような痺れを走らせてきた。
「ぃぁ、ぁぃぁ、抜い……てぇ」
止めたいのに止めることのできない動きで何度も杭を締め付ける度にビリビリと指先から何か別のモノへと変わっていく。
「少しは魔力が馴染んだようだな。血が甘くなってきた。そのまま我を感じていろ」
ガリッと首に痛みが走り抜けると同時に流し込まれる熱い魔力が頭も身体も溶かして、痛みすらぞわぞわとした痺れへと変えていく。
「ぁ、ひぃ……やめ、やめぇ」
見開いた瞳にすでに視界にすら映っていなかったはずの景色が映り込む。
ぶらぶらと無防備に揺れる無様な足の向こうに黒の瘴気を漂わせる檻の中で真っ青を通りこし真っ白な顔をしたままこちらを見ていた共に過ごしてきた仲間たちの姿が見えた。
「ひっ……ぃ」
見るなと叫んでいたのは服を引き裂かれた時だけで、内蔵を直接引き裂かれた瞬間に何も考えられなくなっていた。
出すだけのはずの尻の穴で自分のものではない鼓動を響かせるモノを柔らかく舐め続けているところすら見られていることに気づくと同時に身体が熱を持つ。
ひくりとますます開いたままの穴が杭を締め付けてしまう。
「抜けっ、抜いてぇ」
「抜くのか?」
抱き込んでいた腕が緩み、ずるりと身体が持ち上げられると同時に限界まで広がっていたはずの身体の奥が男の形に広げられたまま擦られた。
感覚などないはずの中がぞわぞわと震え指先までピリっと痺れが走り続ける。
「ぁ、ひぃ、ぁぃぁぁぁっ」
「イイ声だ。もっと鳴け」
脚を掴んでいた手の力が緩み重力に従って抜けかけていたはずのそれが腹の奥を押し広げながらぐぷりと沈みこんだ。
「ぁひぃ、ぁぃぁぁつ」
何かの膜をこじ開けるように突き進んだ杭の形に腹がぼこりと膨らむ痛みより、雷に打たれたような痺れに息が止まる。
乱暴に何度も開かれ引き裂かれていた時には感じなかったそれにがくがくと身体が震える。
「手が滑った」
くくっと低く笑いながらまた脚を掴み持ち上げられ、腹の奥の膜を塊が擦るように抜けていく。
「ぁ、ぁぃぁぃぁぁぁ」
「なんだ。もっと欲しいのか?」
「ぁ、ぃっ、やめ、止めて」
ゆっくりとした動きと裏腹にがんがんと直接性感帯を殴りつけられるような刺激がぐぷぐぷと拳のような塊が何度も腹の奥を出入りする度に頭に焼き付けられる。
痛みだけではない証拠に力なく垂れたままだったはずの俺の性器は緩く立ち上がり、壊れたようにたらたらと蜜を滴らせ始めていた。
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