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第21話 (木×斧)

 優しく両手で頬を包み込み、目と口から垂れた液体でどろどろになったツガイの顔を緑の蔓でできた舌に似せたもので丁寧に嘗めとっていく。 「ぅ、ぁ……ぁ許し……てっ……ぁひ。すみませ……ん。許して」  ぐちゅぐちゅと腹の中で動いていたそれのコブのように膨らんだ部分を小刻みに震わせながらツガイの好きな入口の側の膨らんだ部分や、入口からずいぶん奥にある開いたり閉じたりと絡みつく部分へと擦りつける。 「ぁひぃぁ、ぅぁぁぁぁぁっ、ぁぃぁぁっ」  好きな部分が刺激されるのがいいのかぴくぴくと何度も身体を震わせ甘い香りをぶわりと漂わせながらも、私のつるりとした頬にゴツゴツとした大きな両手を這わせ、甘えるように私の伸びた舌にぽろぽろと泣きながら吸い付く。 「ぁぐぁ……」  ツガイの蜜が滴る舌がおいしくて。触れられていた舌がバラリと解け何本もの細い蔓で口の中をくすぐるように広がってしまう。  何かを美味しいとも思ったことなどないのに、ツガイの身体から垂れる液体は何もかも甘くて美味しくていくら食べてももっともっとと欲しくなる。 「ぁ、ぐぁひぃぁぐ」  口の中いっぱいに広がった蔓でツガイの口の中の液体を絡め取りながら、見開かれた瞳からぽろぽろと零れてくる透明な液体を指先で味わう。  おいしい。  おいしい。  もっと、もっと、もっと……  食べたくて仕方ないのにツガイに逢うまでは感じたこともなかった身体の奥の蜜が溢れそうな衝動にぞくぞくと身体が震え、その衝動に反応するようにツガイの中のコブが蜜を含みぼくりと膨らみ入口をいっぱいにしたままごりごりと揺れ、同時にじわりと蜜を滲ませたまま瘤は撫でるだけだったツガイの腹の奥の狭い場所をごちゅぐちゅと出入りしながらかき回す。 「ぉひごぉ……ぁぎぃ、ぁぃっ……ゆる……て……助けっ……」 「怒っていませんよ」 「ぁ、……ぃひっ……ぁぁくぐぁっ……」  開いたままの唇から大量の蔓がツガイの舌を引き出し、その表面だけではなく喉の奥まですべて嘗め回すように甘い液体を取り込んでいく。  なぜ怒っていると思うのかわからないまま、気持ちよくなって欲しくてツガイの好きな腹の奥をさらに強くかき回す。 「ぁぎぁぎぁぃぁひぁ、ぁぃぁ、ぁぃぃぃぃっ」  気持ちいいというように甘く誘う香りを溢れさせているのにツガイは甘く泣くばかりで笑ってくれない。 「ぁ、ぎぃひぃぁぁぁっ」 「泣かないでください。愛しい人」  涙とよだれでドロドロに崩れた顔に手を添え何度も頬を摺り寄せる。

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