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モンスター~ピュア 第1話

 「止めろって・・・ああっ」  オレはソイツの頭を股間から引き離そうとしたけれど、さらに深く咥えられただけだった。  大きな男の口で咥えられ、その厚みのある唇や喉まで使って扱かれたなら、その刺激に耐えられなくなって、叫びながらまた、その口の中に放ってしまった。  「止め・・・ああっ・・・」  出し終わったそこさえ愛しげに吸われ舐められる。  恥ずかしさに顔を覆う。  見てられない。  巨体の男に好きなように身体を弄ばれているのだ。         「先生、早いよな。可愛い」  舐めながら言われる。  「先生のなら1日中でもしゃぶってやるし、美味い。いくらでも飲んでやる。先生だけだぞ、オレがこんなことしてやるの」  恩着せがましく言われる。  知らない間に鍵をあけ、寝ているオレにのしかかり、パジャマのズボンを剥ぎ取り、抵抗する間もなくオレのを咥えていたのだこの男は。    犯罪だ。  犯罪以外の何物でもないのに。   また嬉しそうに舐め始めるから、顔を蹴る。  思い切り蹴る。        この生き物に言葉など通じないのだ。    「ここはもう嫌なのか?・・・悪かったな」  思い切り蹴ったのに、有段者のオレが蹴ったのに、コイツは平然としている。  もう、慣れたから驚かないが、コイツは化け物なのだ。  「気付かなくて悪かった。前ばかりじゃなくて、後ろも可愛がって欲しいんだな」  化け物がオレの腰をつかんで持ち上げ、尻を割開いた。      「ここを沢山舐めて、可愛がってやるからな」  言いながらもう舐めていた。  「違う!!すんな!!バカっ!!・・・ああっ!!」  オレは悲鳴をあげた。      オレは抵抗出来ない。    力の差もあるけれど、コイツに掴まれると身体が動けなくなるのだ。  コイツは人の動きを封じることを知っている。  そして、大きな舌は、予想外に繊細にいやらしく動く。  「ふうっ・・・はあっ・・・」  そして始まってしまえば・・・悔しいことにオレの身体は抵抗する気をなくしてしまうのだ。    気持ちいい。  女の子とキスすることさえなかった25才の身体は、男の舌でそんなところを舐められたりすることの気持ち良さを先に教えられてしまったのだ    ファーストキスさえオレはこの190センチ近い巨人に奪われてしまったのだ。  「やだぁ・・・ああっ・・・ふぅっ・・」  出てしまう声は、もう悲鳴とは言えない。  何でこんなに気持ちいいんだ。  何でこんなとこ舐められて気持ち良いんだ。  柔らかく、強靭なそれはそこを濡らし、広げ、なぞり、入ってくるのだ。  確かアナルには人間の神経が集中してるんだよな、そんなことを考えてしまった。  だって・・・スゴく感じてしまう。  熱い。濡れてる。  アイツの舌の舌触りの感覚さえ伝わるようで。  「あっ、はぁっ、ふぅ・・・気持ちい・・」  指まで使って広げられ、中まで舐められたらオレは思わず口走ってしまう。  そんなことを言ってはいけないのに。  このゴリラは絶対に聞き逃さない。  「そうか。先生気持ちいいか。イくまで舐めてやるからな」  豪快な笑い声がして、ほら、そんなことを言う。  脚の間から睨みつければ、こんな場面には似合わないほど、明るい少年らしい笑顔がそこにある。  190センチ、100キロは余裕でこえる、筋肉で出来たこの化け物は・・・まだ、16才なのだということを思い知らされる笑顔だ。  オレ、なにしてんの?  なんで、こんなガキに好きにされてんの?    可愛い女の子と今年こそ付き合うって決めてたのに、なんでこうなったんの?  オレの頭はこの最近の展開について冷静に考えようとしだす。  でも舌がまたそこに降りてきた。    ピチャ  濡れた音にオレはまた身体を震わせた。   「先生。・・・先生だけなんだ。・・・気持ち良くなってくれ」  重低音の声はひどく甘い。  そして、また丁寧で執拗な動きが始まり、オレは声を上げる。  声も震える身体も止めることが出来ない。  「こんなに感じて可愛いなぁ・・・本当に可愛い」  殴ってやりたいようなことを、いや、後で思い切り殴るけど、言われても、怒鳴ることさえ出来ない。  「だめ・・・イくから・・・・いや・・・」  女の子みたいなこと言ってるけど、女の子では絶対ないオレのそこはもうビンビンで、ポタポタ零しているだろう。  でも、怖いのは、オレの性器でイくことじゃない。  そこじゃないとこでイかされることが怖い。  もう、性器に触れられなくても・・・イけてしまうのが怖い。  舐められて気持ちいいなんて怖い。  そこでイかさないでくれ。  舌を挿れないでくれ、中まで舐めないでくれ。  オレの身体をこれ以上変えないでくれ。  女の子としたこともないのに、出来なくなったらどうすんだ。  まるで女の子の性器みたいにそこが感じてしまう・・・いや、女の子のそれについてもオレは実物は知らないのに・・・。  「やだぁ!!」  オレは耐えられなくなって泣き叫びながら、射精した。  しないように必死で耐えていた分・・・それは下半身が溶けるぐらいに気持ち良かった。  オレは身体を痙攣させていた。  もうやだ。  そこを触らないでするのがこんなに気持ちいいとかやだ。    そんなこと、知らなくてもいいことじゃないか。  しらなくてもいいことだろ?  そんなことより女の子の暖かい身体の中の気持ち良さとかを先に知るべきだろ。  なにしてんのオレ。  「先生、可愛い。本当可愛い」  そう囁くのは重低音ボイス。  柔らかい女の子の胸に抱かれるのがどんな感覚なのかも知らないのに、めちゃくちゃ広いぶ厚い胸に抱きしめられるって何なの?  「可愛い。たまんねえ。喰っちまいたい」  呻かれ、脅える  本当にくわれそうだから。   首筋や肩を齧られる。  甘い痛み。  でも、本当に喰い破られそうで怖い。  だって、コイツの目、オレをギラギラ見てるんだぞ。  「なぁ、先生」  裸の尻をもみし抱かれ、指をそこに挿れられる。    「あっ・・・」  吐息を漏らしてしまい、思わずすがりつくようにアイツの胸に爪を立ててしまう。  「挿れてもいいか?」  指を挿れて、かき混ぜながら言われるから、指のことを言ってるんじゃない。  すっかり教え込まれた、そのへんをこすられ、オレは喉をそらし、喘ぐ。  「ほら、もう指は3本も入るし、オレ、頑張って広げてやっただろ?・・・もういいだろ?痛くねぇって」  指は三本に増やされ、恐ろしくことにオレのそこは太いその指を柔らかく受け入れている。  出し入れされんのが、ゾワゾワする位気持ちいい。    「オレ、頑張ったからいいだろ?なぁ・・・」  甘えるように囁かれる。  頑張ってくれと頼んだ覚えなどない!!  このモンスターは夜な夜な不法侵入を繰り返し、オレのケツに指や舌だけじゃなく、バイブやらなんやらを挿れやがったのだ。  昨夜も散々・・・。      コイツのバカデカいそれを安全に挿れるためだと言って。  日々せっせと突っ込まれイかされているのだ。   頼みもしないのに。        犯罪だ。      犯罪だ!!  「先生のここにオレの以外が入るなんて、許せねぇけど、いきなりオレのじゃ先生壊れちまう。仕方ねぇ」  真顔でそう言って、だ。  挿れてほしいなんて頼んでない。  いちどだって、ない!!   「なぁ・・・もういいだろ?昨日はあんな大きめのバイブまでのみこんだじゃねぇか。オレのはあんなのより気持ちいいぜ」  ねっとりとした動きで指を動かされながら囁かれる。  昨夜、バイブで泣き叫ぶまでイカせられたことを思いだしでしまった。  涎を垂れ流し、「気持ちいい」と何度も言わさせられたのだ。    「思い出しただけでキたのか?零れてるぜ」  アイツは実に楽しそうな、少年らしい笑顔で嬉しそうに言った。  そして、それは事実でオレは真っ赤になる。  思い出しただけで・・・中から疼いた。    性器じゃない。  中が欲しがっていた。  その穴が性器になってしまっていることを思い知らされていた。    そこが疼いて・・・性器を勃起させて、ダラダラと濡れさせるような身体にさせられていた           

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