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第6話・遊び。遊ぶ。えっと、これもアソビ?(後編)
「茶虎 ……」
「っふ……」
耳元で仙蔵さんに熱っぽくオレの名を呼ばれたら、オレ……どうしたらいいの?
「っふぁ……」
――身体から力が抜ける。
それをいいことに、オレの一物に触れた手がコシコシと扱きはじめた。
強弱をつけて確実にオレを追い詰めていく……。
「あっ、あっ、あっ! 仙蔵さ……」
なんて手の動き。
さっきまで将棋を並べていた同じ手とは思えない。
将棋並べは遊び。
もしかして……仙蔵さんにとってはこれもアソビ?
――オレ、もしかしてセフレにされるの?
仙蔵さんの性処理として使われる?
……ああ、でも。
それでもいいや。
この男性 のそばにいられるなら、それでも……。
だって今だけは仙蔵さんの特等席にいるって思えるから……。
一物からトロトロと雫が溢れていく。
仙蔵さんの指に絡みつく。
「茶虎……」
「ああっ!」
オレの名前を呼んだと思ったら、仙蔵さんがオレの腰を掴んだ。
太腿を腕で固定されて、オレの身体がゆっくり浮いたかと思ったら、
骨ばった指が二本同時に挿し込まれた。
オレの孔の中で二本の指が動く。
クプクプ
指が動くその度に空気を含んだ厭らしい水音が立つ。
そしたらさ、オレどうしちゃったんだろう。
腰が揺れるんだ。
もっと欲しいって強請るみたいに。
「あんっ、あんっ!」
仙蔵さんの指の動きに合わせて小刻みに腰を揺らす。
「腰なんぞ揺らして可愛い声出しやがって。蜜でびしょ濡れじゃねぇか……こんなに漏らしやがって」
オレの一物からひっきりなしに流れる蜜はてらてらと滑って、反り上がった一物も、孔も、全部を濡らすんだ。
「あんっ、らめっ! いわなっ、ああっ!」」
それ以上言わないで。
指なんかじゃなくて、もっと大きいものが欲しいって思っちゃう!
孔の中を弄る指は少しずつ大胆になってくるからたまらない。
オレの中にある一点を、指が触れた時だった。
突然、身体が大きく震えたんだ。
恐ろしい疼きがオレの体内を駆け巡る。
「ん、っふぁああっ! らめっ、そこ擦っちゃらめぇえっ!」
「ん? ここか? ここが悦いか?」
「やらっ、いっちゃ、イっちゃうっ!!」
もう何が何だかわからない。
目から涙がポロポロ零れる。
「イきなさい。どれ、もっと擦ってやろう」
「っひ、うう、あああっ!」
オレは身体を弓なりに反らした。
同時に先端からはたくさんの濁った液が、噴水みたいに飛び出すのが見える。
「たくさん出たな。悦かったか?」
「っひ、っひ。あっ、はっ……せんぞ、さ……」
息も絶え絶えに涙目のまま見上げれば、仙蔵さんが動いた。
後孔に熱いものが触れる。
「俺も愉しませてもらおうか」
ズルズルと中に挿入 ってくるのはきっと仙蔵さんの一物……。
「ああんっ!」
やっと、待ちに待ったご褒美が貰えるんだ。
オレの身体が大きく震えた。
だけどっ!
「あっ、熱い……も、挿入らないよっ!」
仙蔵さんのはオレの一物よりもずっと大きい。
ずっと太い。
まるで身体中が焼けそうだ。
いやいやを繰り返して伝えたら、
「……力を抜いて。気張ってごらん?」
「うう……んんぅ……」
言われるとおりにしてみると、大きな一物がスルスルと中に挿入ってくる。
「あっ、あっ! おっき! オレのなかっ、仙蔵さんでいっぱいっ!」
「可愛いことを言って俺を煽るんじゃねぇ、止まらなくなるだろう」
言うが早いか。
仙蔵さんは立ち上がった。
「っひあっ!」
オレの足、地面に着いてない。
宙づり状態になる。
後孔が仙蔵さんを咥えたまま、大きく前後に揺れ始める。
その度に、ズブズブという先走りの水音と互いの身体がぶつかり合う肉音が部屋中に広がる。
「っひ、あっ! 仙蔵さん、仙蔵さんっ!」
スルスルと目から頬を伝って流れる涙は悲しいからじゃない。
好きな男性に抱かれて嬉しいから。
気持ちがいいからだ。
だから絶対、悲しいからじゃない。
性処理として扱われて苦しいんじゃない!!
違う!
オレは自分に対して必死にそう言い聞かせ、抱かれ続けた。
☆第6話・遊び。遊ぶ。えっと、これもアソビ?(後編)/完☆
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