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いろごと。(前編)

 龍虎組(りゅうこぐみ)の奴らと楽しく食べていたら、急に頭がぼーっとしちまって、身体が熱くなって仕方なくて、それで仙蔵(せんぞう)さんの姿が見えたから嬉しくって抱きついた。  だって今日はもう帰らないって言ってたから。  ひとりだって思ったらすごく悲しくて――。  でも仙蔵さんに会えた。  今夜も一緒に眠れる。  そう思ったら嬉しくて、抱きついたんだ。  そして今――。 「っふ、ん、っふんぅううっ」  オレは仙蔵さんと部屋に戻ってキスをする。  誰もいない、ふたりきりの寝室。  だけど足りない。  こんなんじゃ足りない。  オレは仙蔵さんがもっと欲しくて舌を伸ばして仙蔵さんのベロを捕まえる。  なぞって這わせて、吸い上げて……ざらついた舌の表面を愉しむ。  そうしたら、仙蔵さんは突然キスを止めたんだ。  どうして?  オレ、もっとしたいのに……。 「……あ」  物惜しげに仙蔵さんの舌を追うオレの舌が唾液の線で繋がるのが見える。 「茶虎(ちゃとら)、奴らに手出しされてねぇか?」 「ん、なにもされてない……」  仙蔵さんは何を言っているんだろう。  オレは仙蔵さんにしか抱かれたくない。  正直に話せば、 「本当か?」  これで何度目の尋問だろう。  こうやって何回も尋ねてくる。 「ほんと」  間違いはないとコクンと頷く。 「ここは誰のもんか、しっかり教えておかねぇとな」 「へ?」  途端にオレの身体が仰向けになった。  思いきり開脚されたかと思えば、仙蔵さんの顔が後孔のところに位置している。  そして……。  孔を広げられたかと思ったら滑った何かが挿し込まれたんだ。  それは孔の中で自由に動く。  ピチャピチャと水音もするから、舐められてるんだってわかった。 「うっひ、あっ、なめちゃ、ああっ!」  ビクンッ!  身体が弓なりに反れる。  だけどそれだけじゃない。  オレの一物は大きく膨れ上がって蜜を流してるんだ。 「接吻だけでこんなに勃起しやがって。なあ、茶虎。本当にお前は誰にも触れられてねぇな?」 「されてな、されてなっ」  こんなに大きくなっちゃったのは仙蔵さんが好きだからだ。  それなのに、仙蔵さん、なかなか信じてくれねぇ。  オレ、こんなに好きなのにっ!  声を上げて否定したいのに、出るのは喘ぎ声ばっかりだ。 「あっ、あっ、あっ!」  ピチャピチャいやらしい音がして、そうかと思えば、  チュウウッ  中を吸われた。 「やっ、吸わないでっ、っひうっ!」 「ここは俺のもんだ。そうだろう? 茶虎?」 「うっ、っひ、う、ああんっ!」  尋ねられても喘ぐことしかできない。 「可愛い蜜を溜め込むここも、だ」  クプン。  一物のしたにある陰嚢にも触れられる。

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