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三毛と茶虎、仙蔵と龍。(中編)

「やめてください! この子たちは僕を助けてくれてるだけで何の関わりもないんです!」 「関わりねぇならいいじゃねぇか? 俺たちがたっぷり可愛がってやるからよ」  顔が近づいてくる!  気持ち悪りぃっ!!  仙蔵さん以外の奴らに触られたくねぇしっ!  ああ、だけどひらひらしたスカートが邪魔で蹴りが入れられねぇ!! 「放せよ! 汚ねぇ手でオレに触んなッ!」  オレに嫌な視線を向けてくる野郎共にキッと睨み返したら、それがいけなかった。 「……気が変わった。ここで抱いてやる」 「ああっ! 兄貴ずりぃ! 次俺なっ!」 「わかったわかった」  ドンッ!  ドサッ。 「うわっ!」  オレはソファーに突き飛ばされた。  寝転んだオレの上に跨る兄貴面したそいつは下卑た笑い声を上げながら見下ろしてくる。 「やっ!」  何とか身を捩るものの、ひらひらな洋服のこともあって組み敷かれちまえばうまく抵抗できなくて。 「よしよし、このお洋服、脱ぎましょうねぇ」  穿いていたドロワーズが引っこ抜かれた。 「いやっ!」 「やだっ! 茶虎!」  オレのピンチに三毛が助けを呼ぶために振り切って逃げようとするけど、やっぱりダメだった。 「おっと、君は俺が相手な?」  両肩を固定されて、床に組み敷かれた。 「やめろっ!」 「おっと」  小太朗がオレらをどうにかしようと野郎たちに突っ込む。  だけど小太朗って細身だし、どっちかっていうと力がないからすぐにボコボコにされちまうわけで……。 「やだっ、やだやだ」 「よちよち、大丈夫でちゅよ~。すぐに気持ち悦くなるからね~」 「三毛っ! くっそ、放せっ!!」

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