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第三章・4

 止まってしまった楓の愛撫に、征生は自分の本性を知られたことに気が付いた。 「楓、俺が怖いか?」  優しい、征生の声。  だが、そうだった。 (征生さんは、ヤクザだったんだ)  でも……、でも!  楓は喉奥まで、征生のペニスを咥え込んだ。 (この気持ち、抑えられない!)  ディープスロートに時々むせながら、楓は必死で征生に奉仕した。  柔らかな中咽頭まで呑み込む勢いで抜き差しをする楓に、征生は昂った。 「いいんだな、楓。俺の、ヤクザのものになっても!」 「うぅうッ!」  むせて涙をこぼした楓の頭をそっと掴むと、征生はペニスを彼の口から抜き出した。  すぐさま華奢なその身体をベッドに横たえ、後膣に指を入れてみた。  そこは充分解れている。  それもそのはず、今夜も楓はこの美しい体を大翔に捧げているのだから。  組長の息子に嫉妬するなど、許されない。  ましてや相手は、高校生だ。  10歳も年下の少年だ。  しかし、大人の余裕でそれを受け流すには、征生は楓に惚れ過ぎていた。 「挿れるぞ」 「は、はい」  太く硬い征生のものが、楓の身体を貫いて来た。

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