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第三章・5

 ゆっくりと、腸壁を擦りながら、奥へ奥へと侵入する征生のペニスに、楓は声を上げていた。 「あぁ、あ! はっあ、あぁ! んぁああ!」  やだ。  何、これ。 「い、い……ッ! 気持ち、悦いぃ……ッ!」  悲鳴のような楓の声に、征生は燃えた。  そうだろう、と悦に入った。  今までどんな男と付き合ったかは知らないが、大翔さんがどんな具合かは知らないが。 「俺を、忘れられなくしてやる」  征生は、そう囁いた。  危険な香りを、振りまいた。 「あぁ! だ、め……ッ。それ、は。それはダメえぇッ!」  今度は、ゆっくりと腰を退いてゆく。  内壁が逆に引き攣れ、魂まで抜かれそうな快感が楓を襲った。 「ッあ! あぁ、あんんッ!」  それだけで、楓は精を放ってしまった。

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