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第四章・7

「ちょっと一撫でしただけなのに、もうこんなになって。楓は感度がいいな」 「やだ。恥ずかし……」 「こいつを試してみるか」 「え? ちょっと、征生さん。いつの間に!?」  征生の手には、真新しいローションがあった。  ぐにゅりと手に取り、ぽんと投げられたそれを、楓は手に取った。 「……脳に直接作用して、性的興奮状態へ強制的にスイッチさせることができます……、って。征生さん、これ!?」 「どうだ? 効いて来たか?」  ぬぷり、と入れられた征生の指が蠢きだし、楓は悶えた。 「ヤだ、いけません! こんな、あぁッ!」  ダメ、声が出ちゃう! 「……飲み物に数滴入れるだけで、理性をコントロールできないくらい発情してしまう可能性もあります……。今度試してみような、楓」  指はいやらしく動かしながら、声は淡々とローションの説明を読んでいる征生が意地悪だ。 「あぁ! も、もう……ッ! あぁ、あ。征生さん、早くぅう!」 「もう少し、苛めてから」  征生の指が、楓の敏感なポイントを押し擦った。 「あッ! あッ! ぃやぁ、ダメぇえ!」  早々に精を放ってしまった、楓。  だが、その腰はまだ浮いている。

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