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第10話

 「もう、無理。無理ぃ」  泣き言を言うコイツの後しろの穴にもう一度指を突っ込む。  「無理だって言ってるのに、もう、出ない・・・出ない・・・」  すすり泣くソイツのそこを指をで強くすりあげる 。  ここが好きなのはわかっているんだ。  あああっ  ほら、刺激してやれば真っ白な尻をふり、声を上げる。  たまらない。  どれだけ淫らな姿をしているのかコイツわかっているのか。  その表情が良く見たくて、コイツに目隠しはしてない。   でも、そうなるとオレの仮面が外せないわけだ。  仮面を着けると舐められない。  ああ、仮面を外して、コイツの穴を舐めてその顔をもっとグズグズにしたくてたまらないんだが。  代わりに片手で尻を弄りながら、もう一方の手で乳首を摘まんで押しつぶす。  ひぃ、悲鳴のような声がもれ、  ソイツはシーツを握りしめる。  白い喉が反り返る。  嫌。  嫌。  いやっ・・・  泣きながらコイツは首をふる。  また、立ち上がり始めてるくせに。  本当は嫌なんかじゃないくせに。  それが嗜虐欲を煽る。  メチャクチャにしてやりたくなる。  いつもなら、追い詰めては緩める、の繰り返しなのだけれど、今日はとことんイカせて、出させている。  もう、何度吐き出させたか。  許して。  許してぇ。  尻を持ち上げたまま、シーツに顔を擦り付け、叫ぶ姿を目にすれば、もっと虐めてやりたくなるのがコイツはわかっていない。  立ち上がっているソレをしゃぶりたかった。    何より、もうすっかりほどけたそこに俺のモノを突っ込みたかった。  だが、ソレをしたら何もかもおしまいになる。  俺が死ぬ。  でも、俺は俺のいきり立ったソレをそこに押し当てる。  コイツの身体が引きつる。  押し当て、少しだけ入れて、こすりつける。  少しだけ少しだけ  自分に言い聞かせながら。  「ダメダメダメ」  そう絶叫しているくせに、ソイツの腰は受け入れるように振られている。  入れたい。  どうし ようもないくらい。   舌打ちして、代わりに指をつっこむ。  望みの通り、オレのモノを入れないでやったのに、俺 指にあわせて尻を淫らにゆらしながらソイツは泣いた。  もう、嫌  ツライ  泣きながらかすれた声で叫ぶ。  こんなに淫らに尻をふるくせに。  ツライのは俺の方だ。  入れたくて辛すぎるのはオレだ。  俺は苦々しく思う。  コイツにやられているの俺の方だ。    俺は日に日にコイツにやられてる。  数日前、コイツにズボンをぬがさせて、コイツの手で抜かせてから、  あれからズボンを脱いで全裸で抱き合うようになってしまったのもそのせいだ。  それがどんなに危険なのかわかっているのに。  全身で触れ合うことは、俺にとって凄まじい快楽だとわかってしまった。  だから裸で抱き合う。  とすると、外でコソコソ抜けなくなってしまった。  俺もそれでは耐えられなくなってしまったのだ。  今ではコイツの手で抜かせたり、もしくは、だ。  俺はコイツの身体をうつ伏せにして、尻をあげさせ、太ももの間に俺の立ち上がったモノをはさみ込む。  そう、素股だ。  こうやって抜いている。  こすれば、腿だけじゃなく、立ちがったコイツのモノとオレのものがこすれあう。  嫌、嫌ぁ  こすれる度にコイツが叫ぶ。  コイツの嫌、は、いい、の意味だ。  穴を弄ってやりながら、オレはコイツの腿をつかってオレをこすりあげる。  気持ちいい。  コイツの中にいれられたら、きっと 、もっと。  想像しただけで、オレは射精しそうだ。  こんなに誰か相手に余裕を無くしたことはなかった。  もう慣れた楽器のようによくわかったコイツの中を指で刺激する、  そこ、ヤダァ  嘘つきが叫び乱れる。  嘘つき。  ここをこんなにして、何言っているだか。  あああああ  コイツは絶叫しながら射精する。  可愛い。  可愛い。  まだ身体を震わせるコイツの手に俺を握らせ、コイツの手ごとこすりあげ、  オレもいった。  コイツ見ているたけでなんなくイケてしまう俺がいる。  でも、今日はこんなもんでは終わらしてやらない。  オレ残酷な気持ちになっていた。  そろそろ意地をはるのをやめさせなければ。  もう日にちがないのだ。  俺を入れたいんだとわかるまでやる。  まだまだ出させてやる。  うつ伏せになって、肩で息をしているコイツを裏返す。  怯えた目が俺を見る。  オレが再び伸ばした指に、コイツはただ震えていた。  両脚を広げ、出したばかりのコイツのそこに指をやる。  また始まることを知り、コイツはしゃくりあげる。  出ないのに、出ないのに、  そうすすり泣きながら。  先端を柔らかく刺激し、睾丸をやわやわともみあげる。  オレはめったにそこに触ってやらない。   そこ以外でイケるようにコイツの身体を教えこむ必要があったからだ。  後ろでイケるようになる必要があった。  まあ、胸でもイケるようにまで仕込んでしまったのは俺の好みなのは認める。  ふぅ  慣れない刺激に、ソイツは声を漏らす。  すりあげる。  また硬さを取り戻し始める。  もう、嫌だ。  ソイツはすすり泣き始める。  オレは出来る限りのいやらしさで、ソイツのそこを追い上げてやった。  自分でするときだってこんなにいやらしくは動けない。   ほら、また立ち上がるくせに。 コイツはこんなにも快楽に弱い。   弱いくせに。  それでも俺に入れられるのだけは本気で拒否する。     それを思うと俺は止まらなくなる。  こんなに立ち上がらせてるくせに。  まあ、オレのモノもまた立ち上がっていたが。  コイツは苦しげに顔を背ける。  ダメなんだ、だめぇ。  ああ、と苦痛のようにコイツは呻く。  おそらく快楽を超えて苦痛なのだ。  オレはコイツが今繰り返す 「ダメ」の意味をしっている。  それはいつもの良いくせに言う「ダメ」でも、  絶対に挿入させないために言う「ダメ」でもないんだってこと。  俺はひたすらそれでも淫らにコイツの竿を刺激する。  ダメ、ダメ  とコイツはすすりなく。  わかっている。  オレがそう教えこんだからな。  もうコイツは、後ろじゃなきゃイケくなった。  それか胸を弄ってやらなきゃ。  どれほど前の刺激がよくっても。  オレがそういう身体に変えたからだ。   だから。ここから、コイツがどうするのかは興味があった。  俺は絶対に前しか刺激してやらないと決めていたからだ。  それも、最高に淫らに前だけを。  でも、もう前だけではイケないだろ、お前は。  意地悪い想いでみていると、耐えきれなくなった コイツは泣きながら俺に前を弄られたまま、腰をうかせた。   そして片手で身体を支え、後ろの穴に自分の指を入れる。  自分で後ろでイクつもりだ。  もう、嫌だ。  もう出ない  と、泣いていたくせに、今は出したくてはたまらなくなっている姿が、淫らで可愛い。  俺が焦らすようにゆっくりと前をなで上げる。  もどかしそうに、俺の手に自分のモノをこすりつけながら、後ろの穴を懸命にコイツは弄る。  白い尻が揺れる。   それだけでは足りないのか、横に身体をねじり、上半身を倒し両胸をシーツにこすりつけはじめる。  乳首をこすりたてているのだ。  時折乳首を指で摘まんだり、おしつぶしたりもしはぞめた。    ん、  あぁ、  ふう、  喘ぐ。  こんなにエロい生き物を俺は見たことなかっ た。  たまらなくなる。  俺のモノとコイツのものをあわせて、こすり合わせる。  俺だって限界なんだ。  コイツ見てたらたまらないんだ  こすれあう感覚がたまらない。  コイツも声をあげる。  ツライ位に気持ちいいんだろう。  お願い、お願い。  そう言いながらコイツは俺を見る。  穴を上手く弄れないのだ。  自分ですることには慣れていないのだ。   ソコを良く知っているのは俺だけだ。  俺に指を入れて欲しくて、哀願する目は涙目で、  これだけでもたまらなかった。  でも入れてやらない。  俺は俺のいきり立ったものを、コイツが尻にいれてない方の手に握らせる。  コレを入れてと言うのならいくらでも入れてやる、そういう意味だった。  一瞬息をのみ、コイツは絶望したように首を振った。  俺はカッとなる。  絶対に俺からはイカセてやらない。  俺のものと一緒に、コイツの竿をさらに追い込む。この刺激はツライだけだろう。  子供のようにぐずり泣きながら、コイツは必死で拙く穴を弄り、胸をシーツにこすりつけ、イこうとすしていた。  エロすぎて。憎らしくて。  声にならなくなった声をあげ、やっと射精することができたコイツを、まだ俺は許すつもりはなかった。   もう人形のように、ベッドの上に横たわるコイツを俺は抱き起こした。  俺が出した体液と、何度となく出させられた自分の体液で、ドロドロになっていた。  いつもなら、風呂で優しく洗ってやりたいと思うのに、俺は止まらなかった。  まだ俺は立ち上がっていたからだ。  コイツ相手だといくらでもたつ。  視線も定まらない、ソイツの口を無理やり開けさせる。  本当はキスがしたい。  口の中を舌で犯してやりたい。  でも、キスでも死ぬ可能性がある以上は出来ない。  唾液の交換が相手に気をやることになるのかは微妙だったが。  俺は舌の代わりに指を入れて、コイツ 口の中をなぶる。  指でここを犯してやる。   コイツは指ででも感じるのか、吐息がこぼれた。  潤んだ大きな目が見開かれる。  柔らかな、ピンクの唇。  くわえさせたい。  俺は思った。  ここに俺のもんをぶちこみたい。  我慢できなかった。  後ろの穴にぶち込んで、ガンガンに突きまくりたかった。   この唇に加えさせ、口の中にぶちまけたかった。  たまらなかった。  俺は、俺を止められなくなっていた。  指で開けさせ、弛緩した口に、猛りきった俺のソレを押し込んだ。  無理やり押し込まれたから、コイツはむせる。  喉の奥までついてやりたくて、頭を抑えて 腰をその顔にぶつける。  あたたかい。  コイツの中だ。  ああ、なんて感触だ。  無理やり押し付けて、口の中をそれで蹂躙しまくる。  乱暴に動かし、揺さぶる。  気持ちいい。気持ちいい。  わずかな理性が、危ういところで口の中に射精することを押しとどめた。  俺は何とか引き抜き、コイツの顔にぶちまけるだけですんだ。  危なかった。  コイツの中で精を放てば間違いなく死ぬところだった。  でもあの一瞬、俺は死んでも良いとさえ思っていた。  ケホケホ、  苦しげにむせるコイツ。  俺は罪悪感に苛まれた。   今の、コレは・・・俺だけのためにしたのがわかっていたから。   コイツに酷いことをしているのはちゃんとわかっている。  例え、一応、コイツを助けるためだという大義名分があるとしても、だ。  綺麗に洗ってやった身体を抱えて、一緒に浴槽に入る。  もう、コイツは身じろぎもしない。   俺は酷い。  無理やり口に突っ込んで、危ういところで正気に返った。  いや、それでも止まらなかった。  その後、ドロドロに汚された姿でさえそそられた。 もう、指一本動かせないコイツの身体に手を伸ばしてしまった。  もう吐息さえ出なくなっていたコイツの胸をコイツが一番好きなように弄った。(仮面があるので口は使えなかったが)  痛い位にされるのが好きなのはわかっている。  潰してやり、つまみ 優しくなぞる。  同時に穴も刺激する。  もう本当に何も出なくて、声さえ出なくて、それでもコイツはイッた。  そこからさらに数回。  自分でも鬼畜だと思う。  身体を何度となく震わせてコイツはいった。  とうとう、射精さえしなくても、コイツはイケるようになっていた。  なんて、いやらしくて、可愛い。  今、完全にコイツは意識をなくしているから、俺は仮面を外していた。    コイツの頬に俺の頬をすりよせる。  「お前、もうおかしくなっているかもな」  俺は意識のないコイツにささやきかける。  背後から抱えるように二人でお湯につかっていた。  「もう、正気なくしてしまえよ。そして俺を受け入れろよ」  俺はコイツに話しかける。  意識のある時には許されないこと。  ただ、抱きしめてお湯に入るだけがこれほど安らぐなんて。  いくらベッドで肌を重ねても飢えているのに。  俺はコイツを抱きしめ、その頬に顔をすりよせ、ささやき続けた。  それはとても幸せで、いっそう、コイツの正気が本当になくなってしまえば良いと俺は思っていた。  「助けたいんだ」  俺はコイツに繰り返す。        

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