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第13話

 乳首を甘く噛みながら下もしごきあげる。  直接他人の手で行われる刺激は、慣れない彼には強すぎることはわかっているからこそ執拗に。  あっ  あっ  手のひらに性器を押し付けるように彼は腰を振 り、さらに声をあげた。  もう、誰かに見つかるかもってことも頭からとんでいるなこれは。   可愛いじゃないか。  好みじゃないけど、十分可愛い。  それに彼は結構優秀だ。  感じやすいし、欲望に忠実だ。  教えがいがありそうだ。  乳首を舌でころがし、追い上げてから噛んでやる。  コレ、何、ああああっ  彼は声を止めない  彼は乱れる。  コレは胸だけでもイケるようになりそうだ。  この先が楽しみだ。  「教えてやろうか、快楽を」  俺は彼にささやいた。   「言えよ、俺の言うことを何でも聞くって 。そうしたら 、もっと教えてやる」  耳を噛みながら、下をこすりあげる。    はあ、  ああ、  あああっ・・・  彼は何度も叫ぶ。  「言えよ」  優しく囁く。耳を噛みながら。  ダサい眼鏡を外して、髪をかき上げてやる。  ほら、やっぱり、この方がいい。    地味だが顔の骨格が綺麗だ。  眼鏡を投げ捨てる。  「可愛いよ。そして、もう眼鏡はやめるんだ」  俺は囁き、頬骨を指でなぞる。  俺はこれから彼に最初のレッスンを行う。   彼は俺に従う。  これが基本であることを、教えこむ。   ああん  立ち上がる性器強くこすれば、彼は声をあげる。  「・・・く」  彼は小さく何かを言う。  「ちゃんと言うんだ」  命令する。    そこをさらにこすりたてながら。   淫らに指を使う。    あああっ  ううっ  彼は言葉を続けられない。     「言えよ」  俺は耳を甘く噛みながら優しくささやいた。  「き、聞、く。な、何でも言うことをきく・・・」  彼は叫んだ。  最初のレッスンは上出来だった。   そして、彼は俺の手で放った。  彼は俺に陥ちたのだ。  彼が俺の鍵になるのだ。  あの町への扉の。

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