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第20話

 僕は乱暴になげつけるように身体をひっくり返された。   地面にうつ伏せにされ、背中を踏みつけられる。  石や木の根がむき出しの胸や腹や肩に食い込んで痛い。   背中に男の靴が食い込む。  僕を踏む男がチャックを下ろす音がした。  まさか、僕は息をのむ。  挿入される。  僕は絶望する。    今男は、明らかに正気を失っている。  やりかねない。  踏んでいた足がのけられ、男は僕の腰を掴んで、持ち上げた。  尻 をつきだす姿勢をとらされる。  「せっかくの白い尻が泥だらけだな」    男がつぶやく。  何の準備もしないで突っ込むつもりなのだろうか。  お願い、やめて、いれないで。  僕は震えながら懇願する。  妹が死ぬ。  それは嫌だ。  「バカ。入れねぇよ。今はな。オマエだけ気持 良くなってるだけだろ。俺にも一回出させろ」  だけど男は僕の穴に自分の凶悪にそそり立ったそれを押し当て、穴を何度もなぞる。   迷うように浅く押し込みもした。   嫌、嫌、  入れないで  お願い  お願い  僕は懇願する    「ああ、ぶち込みてぇ。畜生!!」  男は怒鳴った。  それから苛立たしげに 穴ではなく僕の太股の間にそれを挟ませた。  「ちゃんと足をしめろ。ぶち込まれたくなかったらな」  男は僕の髪を掴んで後ろをむかせ、そう命令した。  僕は言われる通りにする。  それだけは、いれられるのだけは、ダメなんだ。   乱暴に腰が打ちつけられる。  太股の間に突き入れられると、もう萎えてしまった僕のモノと男のいきり立ったものがこすれる。  すっかり淫らになってしまった僕の身体はそれにさえ反応する。   ふぁ、   声が漏れる。  男のモノが、その声に硬さを増す。  「畜生 !入れてぇな畜生!」  さらに乱暴に打ちつけられる。  衝撃が僕の太股に伝わる。  「穴に突っ込んで壊してやりたい」  男が乱暴に腰を叩きつけながら呻く。    「突っ込んで、回して、泣き叫んでも抜いてやらないで 何度も何度も中にぶちまけて、ヤリ殺してやりたい」  男 は自分のモノ を太股の間でまわし、スライドさせる。  それはいやらしい動きで、入れられていないのに、僕は反応してしまう。  僕のモノと男のモノが擦れ合うのも気持ちよくて。  はぁ、  声を漏らし 腰を揺らしてしまった。   男は、今度はわざと僕のモノとこすれるように動いた。  気持ちよくて声が出る。  ああ、   こすっちゃダメ  僕は前からの刺激だけでは、イケないのだ。   男にそんな身体にされてしまった。  僕は、それでもそれを受け入れるように腰を振ってしまう。  「なあ、俺から逃げる位なら、オマエを殺してしまおうか」  僕のそこで白濁吐き出しながら、男は暗い瞳をしたままそう言った。

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