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第54話
執ように繰り返される性器への刺激に僕は泣いていた。
赤黒い触手は熱く濡れたまま、僕のモノをしごき上げ、金色の触手は僕の性器の先の穴にさえ入り込んでくる。
入りこまれ、その感覚に絶境する。
痛みなのか快楽なのかわからないソレ、に。
そんなことはあの人にさえされたことがなかったのに。
無理なのに、
無理なのに、
僕は、感じ過ぎて悲鳴のように叫びながら、涙を流す。
あの人に前だけでは射精できない身体にされてしまったのだ。
辛くて辛くて仕方ない。
はぁ あああ
僕の身体がガクガクと揺れた。
僕は射精せずにいった。
コレもあの人に教えこまれた。
僕の後ろの穴を、赤黒い触手が舐めるように撫ではじめた。
僕は震える。
そこにはまだ、指以外は入れられたことはなかったのだ。
指ほどの大きさに固まった触手が蠢きながら穴から僕の中に入ってきた。
嫌、嫌、嫌
そう言いながらも、僕の尻が迎え入れるように動いてしまうのを止められない。
前では射精できない僕は後ろに挿れて欲しくてたまらなかったのだ。
指とは違い、触手は深く深く僕を犯していく。
入られたことのない場所にまで。
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