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第67話

 もう、どの位、苛まれていたのだろう。  終わらない快楽。   いや、やめて、いやぁ・・・   叫び続けるだけの時間  前をこすりあげられ、射精させられ続け  穴の中を巨大なモノで貫かれ、穿たれ、ひき裂かれ、イカされる。  もう、機械のように。  ただ、イクだけの。  死ぬまでソレをするだけの。  それば絶望的な快楽だった。    闇に沈んでいくような。  そう、僕は思考を停止し、  ゆっくりと闇に沈んでいた。    不意に僕の意識が目覚めた。  誰かが僕の名前を呼んだのだ。  遠い昔。  僕が幼かった頃に呼ばれた名前。  姉様と暮らす前までは呼ばれていた名前、  僕から奪われた名前。    誰かが僕を呼んだのだ。  僕は目覚めた。  僕は床に身体をたたきつけられた。  【ソレ】は僕の身体を解放していた。  何かがあったのた。  【ソレ】は僕の前で悶えるように蠢いていた。  【ソレ】の身体がさらに黄金の輝きを増した。   赤い髪はさらに赤く燃え上がる。  身体がさらに大きくなっていく。    キシャア!!     【ソレ】は叫んだ  何かが【ソレ】に起こり、【ソレ】はその為、僕に構っていられなくなったんだ。  僕は走った。  

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