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第75話

 「僕は、ただ、あなたと話、がしたかっ、ただけ」  オレは一生懸命話しているアイツの乳首を舐める。      ああっ    アイツは声を漏らす。  アイツはまた話が続けられなくなる。    「聞いてやるから喋れよ」  オレは首筋を舐めながら囁く。  真っ白だ。   真っ白な肌だ。    その白さに頭がおかしくなる。  その柔らかさに狂う。  喰いちぎりたくなるような思いを押さえ、首筋を柔らかく噛む。  はあっ  アイツが鳴く。  可愛い。  病院からタクシーでホテルに直行した。  服を剥いて、ベッドに押し倒し、コイツを味わっている。   「 これ、じゃ話なんか、でき、な」  可愛い声が途切れたのは俺が乳首を噛んだからだ。    いやぁ  いやっ  コイツがぐずり始める。  この嫌は、もっとの嫌だ。  俺は思わず微笑む。   「じゃあ、後で話をしよう」  俺もコイツと話がしたい。  でも今は。コイツが欲しい。  俺は、コイツの唇に自分の唇を重ねた。  やっとキスできる。     何度も軽く唇を重ねた後、囁いた。   「口を開けて、舌を出して」  コイツはおずおずと唇を開けて、舌を出した。  コイツから開けたんだから、これは合意の上だぜ、教授。  俺は心の中で先に教授に言い訳しておいた。  俺を全く信用していない教授は理由をつけてはコイツに会わせてくれなかったのだ。   俺も教授にはさすがに色々恩があって逆らえなかった。  でも、コイツから来た。  コイツが来たんだから、仕方ない。  俺はコイツの唇を貪った。  舌を絡め、吸い上げ、口の中を舐めまわす。    気持ちいい。  キスだけてこんなに気持ちいい。  俺は余裕がなくなっていく。   コイツを剥くことばかりに夢中になって、脱ぐのを忘れていた服を脱いでいく。  片手での脱ぎ着にももう慣れた。    アイツが泣きそうな顔をした。  俺の左腕を見て。  「そんな顔すんな、俺が勝手にしたことだ」  俺はコイツに言った。  これだけは言っておかなければならなかった。   コイツは黙って涙を流し、俺の左腕に唇を落とした。  その腕の断面に。  俺はたまらなくなって、コイツを抱きしめた。  愛しいって言葉の意味、今なら本当に分かる。   すっかり立ち上がっている俺のその部分をアイツの股間に擦り付ける。  アイツのモノももう立ち上がっていた。   一回出すことにした。  持たないからだ。   俺は自分のモノとアイツのモノを重ねて、しごきあげた。  腰を擦り付け 、直接こすり会わせもする   ダメ、ダメ、ダメ、    アイツが泣く。   ああ可愛い。  いいくせに。  お前のウソが大好きだ。   前だけではイケないアイツの為に、乳首をしゃぶり、噛んでやる。  それ、嫌、やめて。  そう言われたから丹念に吸い上げ、噛んでやった。  痛い位が好きなんだよな    ああああ  アイツがイき、俺もそれを見ながらイった。  アイツがイくところは、淫らで可愛い。   ローションも何も用意する暇もなかったので、俺はアイツの白い尻を押し広げ、そこを舐めてやる。  羞恥で桜色になる肌が可愛い。  音を立てて、なめあげてやれば、白い指かシーツを掴む。   耐える姿がいじらしい。  指を入れた。      はぁ  吐息をたてる。   「オレとしてない間、一人でしてたのか?」  俺はアイツの好きな場所を指で刺激しながら囁く。    嫌、そこは止めて、嫌、   アイツは悶える。  ここが好きか。   俺は了承して、さらに責め立てながら囁く。   「なあ、してたのか」  首筋を噛む。    はぁっ、  んっ  コイツは身体をのけぞらせる。  「して、た。一人、で」  コイツは認めた。    「お前、もう前だけではイケないだろ、一人で後ろ弄ったり、胸弄ったりしていったのか」  俺はその光景を思うだけで興奮した。  「う、ん・・・」  コイツは頷いた。  俺は笑う。   そんな身体に変えたのは俺だからだ。  穴を弄りながら、真っ白な背中に吸い付き、痕を残す。  白い肌に痕が残るのが、所有欲を満たしてくれる。  俺のものだ。俺の。     ダメ、もうダメ、  コイツが泣く。  その泣き顔も、声も、涙も、俺のものだ。  「ここに入れられたのか」  俺は穴に俺のモノを当てがいながら、呟いた。  浅く入れると、コイツは呻いた。  コイツを四つん這いにさせて、俺は背後から入れようとしていた。  逃げようとする腰を押さえつける。  「アレに入れられたのか」  俺はゆっくりと押し入る。    あああ    コイツはイヤイヤするように首をふり、背中をそらせる。   狭い。  「ここに入れられたんだな」  俺は暗い思いを押さえ切れず、言葉を吐き出す。  ここに最初に入るのは俺でないといけなかったのに。   コイツは俺のなのに。  辛そうなコイツの姿に嗜虐心をあおられるのを必死で抑える。   でも、嫉妬が止まらない。  分かっている。    仕方なかった。  コイツが【神】と向かい合ったからこそ、今こうやってコイツを抱ける。  でも、コイツのここは俺のもんなのに。  コレは理屈じゃない。    「なぁ、ここに入れられてイったのか?」  全部入れて、コイツが落ちつくまで、待ってやりながら俺は囁いた。   コイツは切なげに耐えている。  久しぶりなんだ。  キツイいんだろう。  ゆっくり動いてやる。         ああ、嫌、  コイツが切なく泣き始めたから、コレが好きなんだと悟る。  もっとしてやる。     ゆっくり、ゆっくり回す。    嫌、嫌、嫌      泣くコイツの顎を掴み、唇を貪る。   俺も気持ちいい。  コイツの中だ。  やっと入れたんだ。   たまらない。  「なぁ、ここに入れられて、イったのか?」  俺は執拗に聞く。  聞かずにはいられない。  コイツは俺ので、俺以外に触れさせたくなどなかったのに。    「入れ、られて イった、何回、も」  コイツが切れ切れに答えた言葉に、脳が焼けた。   「そうかよ」   低く呟くと、俺は嫉妬と欲望に任せて、めちゃくちゃにコイツを突きはじめた。    嫌、ダメ、嫌  コイツが叫ぶ声の全ても、泣いて歪んだ顔も 、欲望を煽るだけでしかなかった。  あああ  コイツは射精した。  コイツが身体を支えられず、崩れても、片手で腰を持ち上げるようにして、腰をたたき突け続ける。  俺もコイツの中に吐き出す。  でも、まだ硬度を失わないそれをで、また貫いていく。   本当は俺が初めて入るべきだった奥をこじ開け、そこにここは誰の場所なのか教えこませた。   もう無理、無理、  泣きながらもコイツのものはまた立ち上がっている。    やめて、ああ、ダメ    奥で突き上げ、回され コイツはまたイッた。  許さない。  全部俺だけのものになるまで。  アレに入れられた記憶なんか全部消えてしまうまで。  「上書きして、消してやる」  俺は呻いた。  俺は、繋がったまま体勢を変えて、向かい合った。  コイツの脚を肩にのせ、今度は突き上げる。      はぁぁぁっ   コイツの泣き顔が声が切ない。愛しい。喰いたい。犯したい。  乳首を吸い上げてやれば、コイツはさらに泣き叫ぶ、  ダメ、無理、もう嫌    「嘘つきだな」  可愛い。  可愛い嘘つき。  流れる涙を舐めとる。  「お前可愛い。可愛すぎる」    思っただけのつもりが、声に出ていた。  唇を貪り、首筋を吸い上げ、痕をつける。   ああ、ダメなのに    泣きながら、またコイツは射精した。       今度ゆっくり、泣くまで胸だけしか触らないてイカせたり、焦らしまくって、おねだりするまで苛めたりもしよう。  したいことは沢山ある。   でも、今日は俺にも余裕がない。  俺もコイツの中にぶちまけながらそう思った。  それでもすぐに、硬さが戻る。  さすがの俺でも、こんなのは、初めてだ。    もう無理なのに    コイツが泣く。  コイツの今の無理は嘘ではないな、と思ったが、聞き流す。  俺はコイツの記憶や、身体が俺以外を忘れてしまうまで、やると決めていたからだ。  ゆっくり腰を回し、いやらしく乳首を舌でなめあげた。   コイツのここが好きだ。  ずっとしゃぶっていたい。     ふぅ  吐息をあげてコイツの身体が蠢いた。  自分から腰が揺れはじめる。  ほら、また火が灯る。   さあ、まだまだだ 。  俺は笑った。  愛しくて。  欲しくて。  コイツは俺のものだ。  絶対に離さない。       

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