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出会い7
後ろの穴にそれを押し当てた時、彼の身体が恐怖で震えた。
「お願い・・・もう許して・・・」
泣きながら、哀願される。
挿れれば、もっと泣くのは分かっていた。
でも、止めてやれない。
「嫌、嫌、止めて」
彼は必死で逃げようとする。
逃げようと這う。
それを腰を掴んで引き戻す。
「嫌だぁ」
恐怖に泣く。
当然だ。
訳の分からないまま、抱かれているのだから。
納得も覚悟も与えてやっていない。
その涙を拭ってやり、でも、しっかりと腰を抑えつけた。
男は逃がしてやらない。
胸は痛む。
でも、止まれない。
腰を掴んだまま、ゆっくりとそこに入っていく。
狭くてキツイ。
「痛・・・痛い」
泣くのが煽られる。
そんな自分を嫌悪しながら、男は少しずつ入っていく。
痛みを散らしてやろうと、前を弄ってやれば、少し身体の力か抜けた。
そこを強引におしこんだ。
「・・・僕のだ。これで僕のだ」
男は囁いた。
暖かでキツイそこ。
そこに入っていることが嬉しかった。
「嫌だって言ったのに・・・嫌だって・・・抜いて・・・」
彼はしゃくりあげている。
動かないでじっとしてやる。
胸から腹までゆっくり撫でてやる。
そして萎えていた前を扱き、再び立ち上がるのを確認する。
「ごめんね、つらかったね。でもここからは良くしてあげる」
囁く。
ゆっくり動き出す。
「やだっ、動かないで」
彼の哀願を背中のキスで誤魔化す。
ゆっくりと動くと、そこは本当に、気持ち良かった。
キツイ。
誰も入ったことがない場所。
それに興奮した。
たまらない快楽。
「嫌だぁ」
泣く彼を抑えつけるように動く。
ちゃんと良いところは擦っている。
ビクビクとその度に彼の身体も揺れている。
でも、まだ慣れない彼には快楽は熱さにしか感じないだろう。
ちゃんと立ち上がって、ダラダラと汁を垂れ流しているから間違いない。
可哀想に。
焼かれているようにしか思えないだろう。
覚悟や納得があれば、それでも彼も耐えれただろうに。
可哀想に。
僕なんかに捕まって。
可哀想に。
何にも知らないのに。
でも、君が僕に触れたんだ。
可哀想に。
もう手放してあげれないから。
「ああっ!!、ヤダそれ、ヤダ・・・抜いて・・・」
泣きじゃくる彼をイカすために、前を扱きながら、男はその中を味わった。
彼は良かった。
泣いていて可哀想だけれど、たまらなく気持ちよかった。
ここに入っていいのは。
もう、僕だけだ。
男はそう決めていた。
彼は何度となくイかされた。
前立腺をこすれたてられ強制的に勃たされ、出される。
悲鳴を上げながら射精していた。
気持ちいいと言うより、怖くて、熱かった。
自分の中に誰かがいて、貪られることも、中で何度も出されることも、ただ怖かった。
「そのうち、後ろだけでイけるようになるからね」
囁かれる言葉も怖かった。
噛まれた首筋の傷が、熱い。
でもその熱さだけが安心・・できた。
理解できるものだったから。
乳首を執拗に弄られるのも怖かった。
そこだけで、自分のモノが立ち上がるのが信じられなかった。
快楽は恐怖でしかなかった。
「嫌だ、怖い・・・」
そう泣き叫びながら、でもすがれるのは自分をそんな目にあわせているその人だけだった。
「怖い・・・助けて・・・」
首にすがりつき、叫ぶ。
「うん。怖いね、大丈夫だから」
その人は優しく微笑んで、怖いことを続けるのだ。
乳首だけ弄られ、前には触られないのは辛かった。
「・・・感度いいからイけるでしょ」
甘く噛まれてた。
「ああっ」
悲鳴を上げた。
射精した。
そこを触られてもいないのに。
また怖くなる。
こんなに出したこともなかった。
もう、粉しか出てないんじゃないかと思った。
イって穴が男を締め付けているのを感じた。
「・・・スゴイ気持ちいいよ」
男が吐息のように囁く。
また動かれ、出される。
また快楽が始まる。
終わらない。
終わらない。
とうとう彼は気絶した。
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