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第12話 カーナビ⑤

「なんだ、そんなこと気にしてたのか。あの女性は校長の知り合いで、福祉施設の職員らしいよ。話しているところに偶然オレが通りかかったから、施設まで送るように頼まれたんだ」  友一の髪を優しくすくようにしながら、剣上が小さく笑う。 「……でも、先生、とても楽しそうだった」 「それはおまえが、そういう目で見ていたからだろ。まあ、相手は一応上司の客だから、無愛想ってわけにはいかないしな。……友、嫉妬してくれてたのか? かわいいな……」  剣上が友一の唇にそっと自分の唇を重ねる。  剣上の少しひんやりとした唇は、キスが深くなるにつれ、熱くなっていき、友一をメロメロにしてしまう。  彼の舌が友一の唇を割って、入ってくる。 「んっ……ん……」  剣上の手が制服のシャツ越しに友一の胸元をまさぐり、指先が乳首をもてあそぶ。  友一の体に電流のような快感が走り抜け、キスと、乳首への軽い愛撫だけでイッてしまった。 「あ……あ……」  快楽の波に呑み込まれてしまいそうなのが少し怖くて、友一は剣上の体にすがりついた。  友一の体をしっかりと抱きとめながら、剣上が目を細める。 「本当に感じやすいな、友一は。……まだここに触ってもいないのに」  そう言って、友一のイッたばかりのそこにズボン越しに触れる。  彼の手で触れられただけで、そこはまた勃ちあがり、またすぐにでもイキそうになってしまう。 「……先生が、こんなふうにしたんじゃないか、……オレを」 「それはすごい光栄だな……」  剣上がにやりと微笑む。 「先生、やらしい顔。先生に憧れている女子生徒たちに見せてあげたいよ」 「これは、おまえ専用の顔だから。……で、もうご機嫌は治りましたか、王子様?」 「もひとつ。……カーナビ……」 「え?」 「今日、カーナビ使ってたでしょ? 先生、オレといるときはナビ使わないのは、どうして?」  疑心は、彼の手や唇がほとんど消してくれたけれども、カーナビについてはまだ答をもらっていない。 「ああ、それは……」  剣上は少し照れくさそうな表情になった。

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