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第14話 カーナビ⑦
「先生、やだっ……、お願い……イカセて……!」
「こんなにかわいい顔して、すごい淫乱だな、友は……」
剣上は愛しくてしょうがないというような声でそう言うと、友一の根元を握っていた指を解き、ソレを口に含んだ。
その瞬間、友一はイッてしまった。
……友一の呼吸がまだ整わないうちに、剣上は友一の制服のシャツの前を全開にしてしまい、ズボンは下着ごと、ひざ下まで降ろした。
そして剣上は自分のネクタイを緩め、スーツのズボンの前をくつろげると、既に固く大きく勃ちあがっている自身に、ゆっくりと友一の体を沈めていく。
「あっ……、あ、あ……」
ソファに座った剣上にまたがる形で、彼の雄を受け入れる。
友一の奥深い部分が押し広げられる感覚に、刹那の痛みのあと、狂おしいまでの快感が押し寄せる。
「あ……先生……先生っ……」
「……っ……、友……」
剣上のほうもまた大きな快感を得ているようで、目の前にある端整な顔は形のいい眉をひそめ、低く呻いている。
剣上が友一を揺さぶるようにして、自身を根元まで友一の中へおさめてしまった。
「あ……先生……」
自分の中が、愛しい人の雄でいっぱいいっぱいの感覚は、友一に大きな幸せと、とてつもない快感をあたえてくれる。
「愛してるよ……友……」
やがて剣上は動き出す。えぐるように、友一の前立腺を擦りあげ、突き上げることを繰り返す。
もう友一はなにも考えられない。ただ快感に溺れていくだけだ。
何度も最奥を突き上げられ、何度も剣上の腹部に愛液を放つ。
そしていつも終わりはフェイドアウト。快楽の只中で、穏やかな闇に落ちていくように意識を失うのだ……。
次に気が付いたとき、友一はベッドの中にいた。隣で剣上が優しい瞳で見つめている。
「先生……、僕また気を失っちゃったんだ……?」
「ああ」
大きな手がそっと髪を撫でてくれる。
「悔しいな、いつも僕ばっかり先に意識失くしちゃって……。いつか、先生の意識を失わせてみたいなー」
友一がちょっぴり拗ねた気持ちでそう言うと、剣上はクスッと笑って、
「その日が来るのを楽しみに待ってるよ」
強く抱きしめてくれた。
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