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第2話
「よく来てくれたね、待ってたよ」
出迎えてくれたのは、同じ歳くらいの背が高くて、思わず見惚れてしまうほどのイケメンだった。
パーマをかけてちゃんとスタイリングもしてそうな茶髪のショートヘア。
芸能人とかモデルとか、そっち系の人なんだろうか。
キラキラしたオーラが眩しい。
でも、歓迎してくれてるみたいでホッとする。
「お、お邪魔します…」
通されたのはモノトーンで統一されたスタイリッシュな部屋だった。
所々に置かれた観葉植物がいちいちオシャレ。
リビングには2人の男の人がいた。
1人は長い黒髪を下の方で一つに結った俺より歳上っぽい渋い雰囲気。
もう1人は黒髪&短髪で俺より歳下っぽいヤンチャそうな雰囲気だった。
3人ともタイプの違うイケメン。
何だろう、この家…。
無駄に眩しい人ばっかり。
なかなかお目にかかれない美形揃いで、ちょっとだけドキドキした。
「紹介するよ。俺は麻斗 。こっちが兄の秀臣 で、こっちが弟の柊吾 」
「相川 …環生 です。よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げる。
秀臣さんは微笑んでよろしく…と言ってくれたけど、柊吾さんは興味なさそうに窓の外を見ていた。
「早速だけど、君には留守番がてら家の事と俺たちの世話をお願いしたいんだ。皆それぞれ忙しいし、生活リズムも不規則だから、なかなか体や家の事に気をつかえなくてね」
「あ、はい。頑張ります。よろしくお願いします」
俺はまた頭を下げた。
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