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第3話

契約書にサインをして、与えられた和室に荷物をおろす。 柊吾(しゅうご)さんの態度は気になったけど、秀臣(ひでおみ)さんも麻斗(あさと)さんも優しそうだし、何とかやっていけそう。 俺はホッと胸を撫で下ろした。 貸してもらえた新品の白いフリフリエプロン(女性用だと思う。誰の趣味だろう?)を身につけてキッチンへ行くと、柊吾さんが水を飲んでいた。 ジロリと睨むように見られたから、軽く会釈をする。 とりあえずシンクにたまった食器を洗おうと思ったら、急に腰を抱き寄せられて、キスをされた。 えっ、な、何…!? 咄嗟の事で身動きができずにいると、壁際に追い詰められてエプロンの上から体をまさぐられた。 「嫌!やめてください…///」 全力で腕を振りほどいて、その場に座り込む。 「どうして…急にこんな事…」 自分の体を抱きしめて震えていると、柊吾さんは不思議そうな顔で俺を見た。 「どうしてって…俺たちに抱かれるの、お前の仕事だろ?」 「え…?ちょ、何それ!?」 俺の大声が、広いマンション中に響き渡った。

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