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第4話(※)

嘘だ!絶対嘘だ!! 抱かれるのが仕事って何? それってセックスするって事だよね!? セックスの相手だなんて聞いてない! 急いで自分の部屋へ戻って仕事内容が書かれた契約書を見る。 『家事全般と家人の身の回りの世話』と書いてあった。 無理だよ…。 『身の回りの世話』がセックスに結びつく訳ない…。 しかも家人って事は全員!? やたら高給だったのはそれが理由だったんだ…。 ど、どうしよう…。 絶望的な気持ちになっていると、柊吾(しゅうご)さんが部屋の入口に立っていた。 「こ、来ないで…」 「なんでだよ。お前男に抱かれて悦ぶタイプだろ。イイ思いさせてやるよ…」 そのまま畳に押し倒されてまたキスをされた。 今度は舌を絡める濃厚なキス。 カットソーの裾から手を入れられて、胸の先をカリカリと引っかかれた。 「あぁん、だめ…!」 つい気持ちいい声が出てしまって、慌てて自分の口を押さえた。 「ふん…清純ぶってる割にコッチはずいぶん慣れてるな」 「コッチはどうだ」 デニムの上から下半身に触れた。 勃ち上がってしまった俺の先端あたりを狙って、指先で焦らすように撫でてくる。 「ん…はぁ…」 もどかしい刺激に腰が揺れる。 …って、だめ…! 今は感じてる場合じゃなくて。 逃げないと襲われる…! 「んっ…離して…」 「お前…いつもそのエロい体で男誘ってヤリまくってるのかよ」 「違っ…、そんな事ないです…!」 確かに俺の恋愛対象は男の人。 男の人に抱かれて幸せを感じるタイプ。 でも、誰でもいい訳じゃない。 それに、どっちかと言ったら色白で華奢で、貧相に見えがちな俺が男の人を誘うようなエロい体なんてしてる訳ない…。

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