32 / 420
第32話
それからあっという間に一週間が過ぎた。
柊吾 が散らかした部屋を片付けるついでに大掃除をするって言い出したから手伝うハメになった。
洋服や雑誌類、壊れてしまった小物類が山のよう。
途中でゴミ袋が足りなくなって買い足しに行くほどだった。
秀臣 さんや麻斗 さんも大掃除大会に便乗してきたから、2人の部屋もやる事に。
もう毎日くたくた。
巻き込まれる形で手伝う事になった柊吾と一緒に、毎晩泥のように眠った。
一通りのゴミ収集日を迎えて、ようやくいつもの毎日が戻ってきた日の事。
俺は丸一日のお休みをもらった。
とにかく寝かせて欲しくて、朝ご飯を食べた後は初めて自分の部屋で過ごす事にした。
アラームもスマホの通知も全部OFFにして布団に入る。
ふかふかの羽毛布団。
体がホールドされるような敷布団。
あぁ、幸せ。
俺は堂々と二度寝を楽しむ事にした。
ともだちにシェアしよう!